一昨日に久しぶりに連盟を訪ねてきて、いろいろと考えることがありました。

ここ数年はやっぱり昨年の北京五輪でのエキシビジョン競技大会を盛り上げたいというムーブメントがあり、


それを活かして武術界のステイタスアップにしたいと関係者たちは誰もが思っていたように思います。

私自身もそう考えてはいましたが、多くの方々とは異なった点がかなりあったので 独自の路線を歩みました。

先ず、ただ純粋に 本当に日本での中国武術界のボトムアップを考えると、


流派やスタイルの違いも理解した上で国内に限らず、国際的な交流や競技をしていくのが理想だと思いました


(国際交流においてでは経済的な面で有力な方々とのコラボレーションが大切です)

ただ一つのやり方に集中することも良いのですが、


普及の具合が本当の日本人のライフワークに適しているかどうかも大事なことだと思います。



私の仕事はフィットネス事業でこういった研究や意見交換を3ヶ月に1度は全インストラクター会議などでいつも取り上げられています。

自分はその立場から「武術界」をいつも見て考えています。



日本における中国武術界、


とりわけ中国武術を元にしたスポーツとしての競技部門や検定事業をしている「武術太極拳 1986~」

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A6%E8%A1%93%E5%A4%AA%E6%A5%B5%E6%8B%B3

を考えると、この分野で やはり層が厚いのは長く政治面でも影響力のある、


日中友好協会からの強い支持基盤がある大阪、愛知、静岡だと思います。

東京は首都機能がある面で役員の人選などでの人事面での恩恵はあるようです。

しかし、大きな範囲からみれば、これからの日本での中国武術界の力は今後未知数です。


台湾や香港系の伝統武術の素晴らしさを受け継いでいる団体もたくさんありますし、


これから陽の目を見るであろう「武当」「峨眉」派の武術、


そして散打などのマーシャルアーツ系もありますし、新鋭のエクストリームマーシャルアーツもあります。

今後、今年の10月に決まる 2016年のオリンピック開催地が日本ならば


空手とゴルフが「正式種目」としての道が開かれそうです(その他はスカッシュ、7人制ラグビー、ローラースケート)

こういった多くのムーブメントにもタイアップしたり、交流していくことも重要だと自分は思っています。

しかしながら、自分が目指しているのは、

中国武術の特性としての格闘技術の「攻防」

身体機能・精神力強化としての「功法」

優れたトレーニングメソッドとしての「套路」

の三位一体としての武術を重要視し、これらを理解して指導し広めてからこそ、

これからの「中国武術」が 


日本における「フィットネス」「生き甲斐としてのライフワーク」「武術太極拳ルール」においても対応し、


競技部門での活動をまた新しくスタートしていきたいと思っています。