14世紀の人物、王陽明の開いた「陽明学」の大切な特徴を述べてみます。
これは「心即理」「竜場の一悟」「教の三変 知行合一・静坐澄心・到良心」に辿りつきます。
中でも最も大切なのは「知行合一」です。
「知」による認識と、
「行」つまりは、行いによる実践と行動の全て
(心身において つまりは、身につけた知力・精神と身体感覚・肉体の強度からくる能力)が統一されねばならないことです。
つまり人は、その「知」と「行」を見れば理解できるのであり、
これは一つの「その人間」の本体の表裏を含む全てである、ということです。
「知は行の始め、行は知の完成である」といいます。
今現在、世界中において必要なのはこのことに尽きると思います。
欧米的な社会ではまだこういった東洋の精神文化を理解していないがために、
現況のような時代を招いたように思います。
世界は広いので時代によっては、虚言でも貫き通せるような風潮もあったのでしょう。
我が「日本」も今、目覚めなければならない時が来たようです。
口からの出まかせや、
こういったIT社会では記す「文字」における虚妄な言葉をいいかげんな姿勢で語ることを一切辞め、
「言動一致」において全ての判断の基準にすべきだと思います。
誰もが知る、にんべん「亻」があり、その人のことばとの一致、つまりは それが「信」
とにかく全ては「信」が大事。
信頼が大事、信じる心が大事なのですね。
自他共に信じながら「安らぎのある心」
つまりは「安心」
これが最も強い力です。