明日は節分。そして明後日の4日が「立春」

自分は暦の研究を、もう2001年から始めてから 日中の相違などを踏まえながら考えてきました。

中国は陰暦、正月元日が立春です(09年は先週の1月26日)


そこからコツコツと月日を数えて暦は刻まれていきます。

あまり知られていないことですが、日本は大政奉還の後、明治6年の改暦があり、


政府は国民に知らせずに陰暦を太陽暦にいきなり変えたのでした。

これは当時の政治経済、軍事、学問、文化、教育面で欧米の仲間入りを果たしたいという国際社会では、


脱亜入欧(アジアを脱け出て、アメリカ・ヨーロッパの帝国主義に入り学ぼう)の考えから、


そうなったのです(当時はお隣中国は北方部族の清の王朝でした)

旧き「江戸」を忘れ去り、明治維新 新しきを良しとするという考え方があり、そこから確かに「文明開化」が始まりました。

ビールやワインを飲み、牛肉の料理「すき焼き」「ビフテキ:ビーフステーキ」や「チーズ」などを食べるようになり、衣食住にも大きな変化が表れました。

これはこれで、今の日本における国際社会への登場で多くの新しい恩恵を授かりました・・・



しかし、意識をする文化を変更したことで、


暦は教育の場から無くなり、太陽暦(欧米暦)に日本古来からの行事をもずらしてしまいました。

(一番解かりやすい例は忠臣蔵や、ひなまつり 端午の節句の時期違い・・しかし日本全国を見ると、九州、関西、関東、東北に差が大きい)



そこからだんだんと時を経て「季節感」が失われてしまったのかも知れません。


養生の概念は陰暦で全て考え、


植物・動物の動きと、大地と太陽の動きで察し、人体に良好な事を多く行っていくものです。



これは、もう現代にはほとんど消失してしまいました。


私はそれを復刻すべく一年間の毎日のレッスンで太陽暦と太陰暦の比較と養生を紹介しながら一緒に考察しながら、身体の活性化を実践しています。

(そのこと故に語ると長くなってしまいます・・スミマセン)



しかし今の日本の太陽太陰暦は、陰暦は年間にズレが生じ 時に最大3週間近くずれる月も出てきます。



だからこそ日本は太陽暦の2月4日に立春を定めて、


大体真ん中辺りでこなすことでバランスを生活のリズムの中で自然体で合わせるようにしたのだと思います。



季節は冬から春への分かれ目の日、それが「春の気配が立つ」ゆえに「立春」



その立春の前日が冬の最後の日として「節分」です。



「鬼は外、福は内」


これは全てを集約している言葉としては見事です。

家庭内には「福」を、身体の内側にも「福」をと願うのです。

(本来は養生を行っている、という前提なのですが)

そこで鬼とは、

日本の鬼は非常に多様な現れ方をしており ある特定のイメージでかたることは困難である。


文芸評論家・馬場あき子は5種類に分類している。

1、民族学上の鬼で祖霊や地霊。

2、山岳宗教系の鬼、山伏系の鬼、例、天狗。

3、仏教系の鬼、邪鬼、夜叉、羅刹。

4、人鬼系の鬼、盗賊や凶悪な無用者。

5、怨恨や憤怒によって鬼に変身の変身譚系の鬼。


この中ではやっぱり、

3、仏教系の鬼、邪鬼、夜叉、羅刹。

4、人鬼系の鬼、盗賊や凶悪な無用者。

5、怨恨や憤怒によって鬼に変身の変身譚系の鬼。



これらの可能性のあるものを祓い、人間の心に巣食っている輩を戒め、清く禊ぎを心身共に行い、

新年の「幸福」を願い、決意を新たにしていくことです。



皆様に、多くの「福」が訪れますように

祈りと願いを、煌く夜空の星と新月に捧げます。