今朝テレビをつけたら解雇される従業員と雇い主の側との争議の模様を報道していました。
雇い主側は金融危機で仕事が無くなって会社の存続が大変だから辞めてくれ、といい。
従業員は家族もいるのに、ひどい何とかしてくれなきゃ困る、といって争っていました。
両者の意見を聞きながら思ったのは、
「雇い主側は、今までに仕事を与えてくれた顧客たちに対してありがとう」
とは言えなくて、
「従業員は、今までに仕事をさせてもらえてありがとう」
が口に出てきません。
「感謝の気持ちが大事」という本当の意味を思わせてくれます。
いずれ後に、人員削減した会社側は大量の人材がいなくなってから、
更に仕事量が増えて上層部まで苦しくなり、
残った人たちは従業員たちのおかげで今まで来れたことを残念に思い、
従業員側は、安心して仕事をさせてもらって収入が得られたことの喜びがあったことへ悔いを思うのでしょう。
不況というのは、大きな範囲から見れば
世界中に国家単位を超えた大きな財神のような存在がいて、配置転換をしたいだけだと思っています。
彼らはいくらでもお金を貸すのはいいけれど、
どうせ貸しても返さないから嫌になった、ということが、きっかけでどんどんとそれぞれの国の財政に影響し、
国内の流通に関係し 企業間を経て個人個人にその影響がやってきたように思うのです。
自分が思うに、今までに好景気を与えてくれて、ありがとう。
物質的に豊かになれて良かった、と言ってから考えた方が良いと思っています。
利己的拝金主義・自己都合満足優先主義の広まった故の結果が出ただけです。
何とか自分だけ、何とか自分の会社だけ、を辞めてみましょう、といいたいです。
かつて自分の経験では98~99年頃にリストラという言葉が出て来ました。
その時に従業員削減をしなければ、ということを聞かされた時に
「ならば、他が辞めなくていい、自分が辞める」と退職したことがあります。
今から思っても一番良い選択だったな、と思います。
その後は当然大変でしたが(何とかなりました、という言い方がありますが、自分では)何とかしました。
それがむしろ自分自身を見直し、その後大きな発展に繋がる努力ができるきっかけになりました。
「人に何とかしてもらおう」でなく「自分に何ができるか、何に貢献するか」が大事だと思っています。
不況は人の本心が現れます。
実力と人間性も見えてきます。
自分が(あるいは自分達が)2年後にどうなっているかを期待して「今」ベストを尽くすのが大切です。
こんな時世でも「ありがとうございます」と感謝のことばを言いたいです。