昨日の朝は雨が降り、横浜の日吉で行っている屋外太極拳教室が中止になりました。

午後は、その太極拳教室の一番の有志であり、


今年は一生懸命に活動を頑張られた皆さんとの慰労会が行われました(とても盛り上がっていたのですが、肖像などのプライバシーもあることなので、今回は写真を撮りませんでした)

9月には4年ぶりに行った武術院主催の交流会の発表と10月には地元の港北区大会の演武と本当に大きな努力成果が発揮されたと思います。

そうやって頑張った仲間同士の慰労会はとても賑やかで楽しくできました。


今回感じたのは、太極拳同好会のこういった会は女性の皆さんが多くいて、


とても細やかな配慮や思いやり、気遣いにとても感銘を受けました(本当にありがとうございました!)

武術院は今までに男所帯中心で来たので、こういうところは見習わねばと純粋に思いました・・・



(ここからは、久しぶりに長文になります。長い文章を読むのが苦手な方、真剣に物事を考えて取り組むのが面倒だとか思う方は、別のところへ行きましょう)



楽しかった慰労会が終わり、すぐに移動して武術院の指導に行きました。

昨日は月に一度の武術基本功中心の練習日でした。

武術院の方は、もう冬季訓練計画の入る前の準備を今月は行ってきました。


いつも計画を行う時には1ヶ月は試しで行い、メンバーそれぞれにうまく合致するかどうかを見極めてから、

本格的に入ります。

自分達の武術活動の基本原則は「それぞれの目指すスタイル」をマイペースで努力しながら、

その目標に近づいて行く、というコンセプトをとっています。



ですから皆さんの練習に打ち込む姿の中で、それがうまくいくか いかないかをいつも見ています。


日本の教育システムや指導方針はいつも、何かつくられたモデルへあてはめられていく、


というものがほとんどです(その方が簡単ですからね)

しかし、個人個人の希望や願望からは遠くなり、お仕着せになってしまうのには懸念を思っていました。



かつて1997年にオアフクラブ綱島という地元の老舗スポーツクラブ(2001年にせっかくうまくいっていたのに運営会社が自己破産して大変な目に合いました・・)で武術教室を始めました。


その時に親しかったあるマネージャーの方が「何か、成澤さんを見ていると古き良き寺子屋を思いますね」と言われたことがありました。

その時はまだ質問されても、自分にまだ当時は余裕があまりなくて「そうですか、ありがとうございます、頑張ります」とお答えしましたが、

今から思うと教えてくれたことに気付き、意識していなくとも本当にそれに近いのだな、と後になって思いました(また、いつかどこかであのマネージャーさんにお会いできたら、お礼を言いたいです)



自分の考える 運営や指導方針としては個人個人の良いところを伸ばし、

上達してきたら 気の合う人同士の少人数チームで相互発展の有意義さを盛り上げていくことを経験してもらい、

次は「気の合わない人」とも思われるような人とも ある一定期間にはコンビを組んでもらい連係をとってもらうような練習方法も取り入れます。

何故なら、世の人生では 


たくさんの世代の異なる皆さんと共に協力し合いながらも発展していかなければならないように社会ができており、

良い面悪い面を合わせて 

つまりは清濁併せ吞む感覚も理解する事がいいと思っています(ここで、その人の本当の器量が自他共に解ります)

そして、その後は 自由に行っていくのもいいと考えています。



今年は、自分が想像したよりはるかに大きな進歩ができたことに嬉しく思います。

やっぱり1週間×4=1ヶ月から見て、3ヶ月~6ヶ月~1年の緻密な計画と実行していた推移での確認作業はとても重要です。


一般的には「場当たり的」な発想で「その場しのぎ」の「やり方」が普通になっているのと、

今こうして景気などにも影響しているのも関係があると思います(サブプライムローン問題なんて1年以上前から渡辺行革担当相がずっと何度も示唆をしていました・・)



ちょっと話しはそれますが、

今日はレッスンの後でメンバーさんとお話する機会がありました。

その時に、私は「急がば回れ」の意味とか考え方を語りました。

「急がば回れ」つまりは「急ぐなら回り道をしよう」という事もできますが、

私の見解は少し違います。

「急ぐ」ということは、早くその目標へ到達・達成したいことであるのですが、そこに確実に辿りつきたいならば、

どれぐらい多くの「回り道」をいっぱい経験してきたどうかで、
スピードアップした行動の時の質と成果が決まる、と思うのです。

単に「急ぐ」が慌てるだけなのならば、

判断力・分析力・選択能力が稚拙になって行く事でしょう。


急がなければならないのなら、

質を落とさずにも スピードアップをしなければならない場合、

心身ともに落ち着いた制御能力と穏やかな心持ちから来るバランスのとれた行動感覚が最も重要です。


私が思う「急がば回れ」は、

今 急いでいるなら回り道をしよう と思うのは「気付き」の上ではビギナーで、クラスが上がるのならば、

「回り道」をするにも、いっぱい既に経験として「道」を知っているから、

スピードアップのために急ぐこともできるし、

状況によっては ぺースダウンして「逆上せている流れ」にも乗らない自発的な「コントロール感覚」が大切だと思っています。


今現在の環境は、かつてどれぐらい、人知れず 急いででも必死に頑張って努力し積み重ねてきた方と、

だらだら、のんべんだらりと、計画無く やる気があるのか ないのか分別つかずにやってきた人とは、その性質と結果は異なるのは明白です。


計画をする、というのは 

遂行する事前にどれだけ多くの賛否両論のアクションの想定ができるか、が重要です。



「恐れず、ひるまず、とらわれず」


私の好きな言葉ですが、何故に挑めるかは、

人知れずに、何度も考えに考えた計画をテストしながら、
うまくいくかどうかを、直感から反省をしながら感覚を磨き、

行うべき時が来たら、


先ず自分自身の体調、精神ともに絶好調の気運を上げ、


遂行できるであろう同志たちの気運の高まりと合致した時に、

勢いよく行動に移します。



「結果良ければ、全て良し」


これが、自分の考える「計り」「画き」の計画のあらましです。

時には、慎重かつ大胆に。試行錯誤をくり返しながらも、

行うには しっかりとした責任を最後まで持ち、

心から同志たちを信じ、有言実行をしていくに尽きると思います。