先日ふと、上野の国立博物館に行きたくなったので、行ってきました。


上野国立博物館


最近、よく思うのはどんなものでもクオリティ(品質)の高いものは本当に素晴らしいと感じます。

その中で究極的なものは、やはり芸術(アート)の世界です。

本当の芸術に感じることは、表現された極められた美の素直さと、


その作品が創造されていくまでの過程を思うひとときに、いい現せないほどの感銘を思います。

そして、その感じた瞬間は究極の「心地良さ」があると思います。

それは表現された素直さと、それを造るための思いと、


純粋な行動力の結集に心を打たれだと思うのです。


それがずっと余韻が残り、どうしてもまた次に それをまた感じたくなる心持ちがします。

これは何か、を感じながら今週は考えました。


オランダにいる親友で、武術院の顧問をしてくださっている、武術兄弟の渡辺成人さんが以前、


日本語では「人格」というような言葉を中国語では「人品」と言うと教えてくれました。

そうか、人間の数がとてつもなく多い中国ならば、人を見抜く能力も必要で「人」の性格や行動や思考にも「品」があり、

その「品」にも質があり、


その人の性格や思考や立ち居振るまいなどを含めた総合的な品質を問うのに「人品は如何ですか?」


と聞くのも 何か歴史的な経験を持つ中国的な感覚の鋭さも表れています。

(でも、鋭いのですが時と場合を間違うと失礼になってしまうのも面白いです)



つまりは、すべての文化や芸術は人の「品」と「質」が作ってきたのですね。


今、それらを現在にも頑張っている方々へ、エールを送りたいと思います。



人が世に生きていくには、関連する 生活環境と人間関係の「質」が思考と哲学に影響していくと感じます。


それから 思えば、


今現在の自分が素直に毎日を純粋に頑張っていられるのも、

本当に素晴らしい方々との出会いと、自然環境に恵まれたな と実感し、有難く思います。



自分の10~20代はよくわからずの荒削りな生き方でしたが、


どんな時でも紆余曲折があっても負けずに乗り越えてきたからこそ、今の自分の感覚を得られたのだと思います。


やっぱり人として、いつまでも大切にしていなければならないのは、

自分自身では素直・正直であること。

自分以外を思う時は、直感のままの想いを最重要視すること。


そして「清廉潔白」とは、

冬の朝に広がる青空と、その清らかな空気や、

見上げた夜空に きらめく星たちを見て感じる心地良さに似た 

「心の感覚」を大切にすることだと思いました。


立冬、冬の気配の立つ時候に大自然からまた教わりました。