今回は真面目に「一仕事人」としての話です。

今日は祝日レッスンがあり、特別プログラムをこなしてきました。

毎週 多くのスポーツ・フィットネスクラブで指導しながら館内の雰囲気(支配人・フロント、マシンスタッフなどの従業員、全インストラクター、会員さん)を会話の内容などから「世」の動きを読んでいます。

(会議があった時はその議題と結論から実際に移す行動における解決能力でその会社の今後の全てが予測できます)

そして毎日、移動の中でも辺りを見回してみて 電車内での人々の行動や

いつも食事による料理屋の客数などを見渡しながら「世の景気の流れ」を気付くことがたくさんあります。

世間が不況になれば 

どのクラブ内でも共通する出来事、あるいは特定のクラブによっては気になることなど様々です。


現在の都市部の日本のフィットネス業界では戦国時代で どこでも競争が激しくなっています。

どの会社も年間の収支の中で どこでコストを節減し、どこで良さをアピールするかで、分析と判断と行動については必死になってきていますが、

これは、ある意味ではとてもいいことです。

(私が、個人的にこの1年間に 危機感のない人たちへ喝を入れ続けてきた理由が白日の元に判ってもらえるからです)

クラブによっては油断してぬるい空気が蔓延していたところはこの一年間前ほどから、

やはり大きな影響(会員さんの退会の流出が大きくなる)を受けています。

しかし最近の傾向としては不動産と手を組んだ多目的商業施設と隣接し建設に巨額をかけたクラブ(建設途中を含む)もこの秋に起こった金融危機にもう既にかなりの痛手を被っており、

建てたものはいいが、それを何年間で元を取り、黒字にできるか、を考えると気の遠くなるところも多く出てきています(この一年間を見通し、勇気ある撤退をできた企業は優秀でしたね)

当然、中小企業のクラブも大手がやってきて 会員さんの流出が止まらなくなったところもかなり出てきました。

しかしこれは当然のことでもあります。

自由主義経済の社会では常に「良いもの」を求めて多くの人は移動する原則があり、

全ての利益を受ける仕事を行うものは、人々にいかに大きな満足をあたえるかで今後が決まるものです。

自分自身はこの世界に入って十数年間の間に毎日が真剣勝負でやってきました。

そうして培った勝負師としての勘というのは年々磨かれてきているのが判ります。


今日はレッスンが終わり、ジャグジーでくつろいでのんびりしていたところ、周りの方々の表情からいろいろとに気付いたことがあります。

一般的な日本人男性の多くは運動不足がより深刻になっているのは「メタボリックシンドローム現象」で明らかですが、太極拳や気功をこなせる方々は、どのクラブでもハイセンスな方が多くて嬉しく思います。

レッスンが終わると、参加された皆さんは老若男女とも、とてもにこやかないい表情でスタジオを出て行かれるのが象徴的で、サウナやお風呂場で会っても話しが弾み、楽しいものです。

自分自身「やっぱりいいなぁ~」と実感するものです。


しかし今日は最後にお風呂場で自分は気楽に気持ちいいなぁ~といつも通りいたのですが 

ふと周りを見たら 表情に大らかさや笑顔でいる人が少なくて、しかめっ面をした人々が眉間にしわを寄せて 

他の方々とは距離を置いて自分だけの世界にだけ没頭している人が多いのが見て判りました。


今日一日の移動を含めた中で感じた中に、休日の三連休の最後にこういった顔をした人をたくさん見た時に思ったのは、

「負」のスパイラルが動き出す予感がしました。これは97~00年頃に感じた雰囲気と良く似ています。

景気の良かった新たなバブル時期が続きましたが、

今回は、その当時とは状況が変わり 会社によっては新しい首脳陣の初めての大きな試練の到来を思いました。

「金は天下の周り物」

「国」が不景気や不況を招いた場合に、国民全員が経済全体の流れの停滞を実感した時、

それを招いた原因を国、組織、個人の単位で洗い流し究明して解決しなければならない時期だということです。

今現在の自分の心境では、どんな状況にきたとしても守ってみせる自信とテリトリーを感じますが、

意外ながら 今回の「不況の空気」は思うよりも実際にはとても大きなもので、至る所でその深刻さを感じました・・


おそらく明日の連休明けの朝から起こる壮絶な通勤ラッシュの空気ではきっと殺伐とした凄まじい雰囲気が出てきそうです。


そして今年の11月は月末にもう一度3連休があり、それから12月に突入します。

今年は太陽暦的カレンダー上、より早く「寒」の訪れが来るでしょう。