風邪薬は何でできているか、と考えたことがある方はあまり多くない、と思います。

もうすぐ「立冬」冬の気配が立つ時期です。



今朝のラッシュの電車の中で気付いたのですが、多くの方々の目がとろんとしてたりぼんやりしています。

自分がその中に入ると朝から目がギラギラしているので結構浮いているのが解ります。


駅を降りるや否や、多くの方々はややうつむいて早足で歩いています。


何とはなしに、朝から元気が少なくなっているのを思います。



今朝の最低気温が13℃、これから一ヶ月半ぐらいで10℃は下がるのが予想できます。

そうすると風邪が流行りだすようになります。



自分は導引を常に行っているから「風邪を引かない」と曖昧な表現より、

具体的には風邪予防をしっかりとした防衛効果運動を発揮して、


それを意識しているから、病を発症することはほとんどない ということができます。



先ずは風邪の病を発症しないためには、鼻の呼吸を意識して行うことです。

よく鼻をすすっている癖のある人がいますが、あれは誤ちです。

身体の機能は皮膚感覚=触覚で毛穴が寒い風を感知して それを体内に入れないようになるのが鳥肌です、


鼻はハウスダストなどの空気中の微粒子が鼻から入ると粘膜がそれを感じて液体を流し、それを体外へ出そうとするのです。

つまり鼻を吸ってしまうのは、それらを体内に引き込んでしまうことです。


それが鼻づまりの元になっているのもたくさんあります。



鼻が詰まれば、呼吸と飲食と発声は全部、口に負担がかかってしまいます。


これから空気が乾燥してくれば、喉の入り口も渇きやすくなります、そして冬の料理は濃くてしょっぱい味のものが多くなるので、それが痰をつくる元にもなっています。



ですから無意識にも「くしゃみ」は鼻の空気を通すはたらきがあり、

「咳」は口に塞がりそうなものを出すはたらきです。


「欠伸」は脳に必要な酸素を求めているから起こるものです。これは無意識呼吸法ともいえます。

この3つは私はとにかく思いきりやります。


思いきりやるとこれは気持ちいいのが解ると思います。


バカは風邪を引かない、という言葉がありますが、こういうことを我慢しない方々のことを指しているのだと思います(しかしTPOは大事ですね)



身体の感覚は正直です。


何か無理に押し殺してしまう習慣があると、

自分で自分のはたらきを押さえ込んでしまうことにも注意が必要です。

実はこれだけでも、かなりの防衛になっています。



そして大切なのは食べ物です。生き物から取るのが最高で基本中の基本です、薬味もいいですね。

字の通り「薬の味」なのですね。身体に熱を生じさせたり、毒消しになったりするものばかりです。

わが国には、実はこういった素晴らしい食品がたくさんあるのに、


工場で大量につくられた製品の食物ばかり出回ってしまっているのに残念に思います。



心に余裕がなくなると、脳のはたらきが止まり 何もわからなくなってしまうのかも知れませんが、

最終的には自分の体を構成しているのは「本人」であるということと、


己の肉体の最大の理解者も自分だけ、という究極の事実を知っておくことも大事だと思います。



医療業務に携わる方々は、あくまで今までの不特定多数の大量なるデータ上から考えて 

体調不良を訴えた方々が来たら 

まず質問をして状況をおよそ掴んでから、


電子機器や様々な工夫をして体内環境を「察し」現在、必要だな、と思われる処方を考えて「業務」を行い

「アドバイス」をする、という現実を知っておくことが大事だと思います。



普段の健康な時分から自分のからだに関心を持つ、ということはとても大事なことですが、


一般的には関心は持たず、調子を崩したら医師任せ、という現象があると思います。

暦はとても深いことを教えてくれています。


「立冬」のおよそ一ヶ月半前が「秋分」であり、これから一ヵ月半後が「冬至」です。



この時期にやるべきことを知り、冬型の体作りをしておくかどうかで変わります。



そしてよく出回るのが「風邪薬」ですが、その成分は

生薬[甘草 カンゾウエキス、ケイヒ(桂皮)末、ショウキョウ(生姜)末]などですが、これは乾燥させた植物の粉末です。

よくよく見ればどこの八百屋さんの売り場に並んでいるいつも活きた「精」の方が手軽ですぐに栄養になり 力になるものばかりです。


そして「化学物質」です。
カタカナがいっぱい並んでいますが、それを調べると面白いと思います。

実は同じ成分は農薬や殺虫剤、防腐剤などにも使われていたりするものです。

それがほんのわずかな微量だ、ということですが 基本的には良いものではありません。

それを発ガン性物質などと呼んだりしている現実です。



体に大きな害はない。というのは体が急変して異常を起こすことは考えられない、という表現です。

しかし「体に良い」というものからは、かなりかけ離れています。


つまりは事実だけを見ることとして、多くの都会の現代人に感じるのは、

遅く寝て、早起きをさせられて(つまりは慢性睡眠不足)ストレスの溜まる(互いに押しかけ合う!?)空間にいて、

食べ物は穀類の粉を溶かしてまた固めて熱したものの食品ばかりをたくさん食べて、糖分の多いシロップを水で薄めた飲み物を飲んで、

空想や幻想の世界の中にいつもいて、空気の汚れた場所にいても気付かず あまり効果のない(無意味)パワーロス・タイムロスを繰り返す結果になる毎日を過ごせば、

どう考えたとしても体に良い、つまりは大脳が育ち 内蔵が活性化し 筋肉も骨も丈夫になるとは、どうしても考えられません、


これで健全な心身=精神と肉体を保てるか、と思います。



それから 体を冷やしてしまい、呼吸器に悪影響が出て、体力がなくなってから、


その状態で「早く体を直す方法を教えてくれ」と言うのは如何でしょうか?



そして風邪薬を服用、


つまりは先ほどの乾燥粉末の地下茎のものと化学物質を合わせたものには栄養があるとは考えられないですね。


風邪は万病の元、といいますが、

風邪を予防して元気よくしていれば、万病は近寄れない、といえます。




今年は少し前倒しをして語りたくなったので、記しました(これは今頃から、毎日のレッスンで話すことです)