昨日は日曜日の練習がお休みだったので、久しぶりに時間ができました。

川崎駅近くの「川崎ルフロン」に「人体の不思議展」が開催されているのを移動中の電車広告で知っていたので行ってきました。


人体の不思議展1


人体の不思議展2

http://www.jintai.co.jp/index_top.html

これは数年前に横浜と東京で開催された折に、かつて一度見に行ってきました。


その頃はちょうど解剖学を勉強していた時だったのでとても参考になりました。

自分は東洋医学(中医学)のおける養生の観点から中国武術・太極拳・気功を実践し、

指導しているのが役割です。

日本の医学界に思うのは、


西洋医学的な立場をベースに人間の病気の原因の研究と調査ばかりに多くが目に行き過ぎて 薬の投与や処方においてしか意識が向かず 結果的には受動的でネガティブな発想に向かっているように感じます。


そして東洋医学関係者は自分達のやり方や考え方にも懐疑的な目を向けて西洋医学を勉強することなく、無理にでも押し通す傾向があるように思っています。



自分は現代の医科学を勉強しながら、思ったことは東洋医学関係者は西洋医学の医科学的立場を理解し 


西洋医学で考えられていることを自分達ではどう扱っているかを考えて取り入れていくことが大切だと思っています。

東洋医学は確かに歴史が長く 深く勉強していくと とても具体的な実践方法がたくさんあります。

中でも気功の自発動功である華陀の五禽戯は非常によくできています。 

今回の人体の不思議展を見ながら考えたことは、この会場内でレッスンをやりたい、と思いました。

人間の内臓の位置と、そのはたらきを目の前で知り その場で五禽戯などの気功をやるのです。


骨格の標本を見ながら 太極拳のトレーニングの目的を理解し、


武術運動においてとても大事な呼吸法の意味と重要性を、その場で誰でも体感してもらいたい、と思います。

そしてできれば医科学の医学博士とか専門家にその場で一緒に体験してもらい 


その場で「効果」を西洋医学的立場での体内変化の物質を調査して頂きたいと思っています。

(かつては脳波だけの実験とかやっていたのを見たことがありましたが、あんな曖昧なものはダメです)



日々自分がやってきていることの中で、こういうところで実証する機会になったらな、と思います。

「医術は仁術」なり、という言葉があります。

現代日本では「医術」と呼ばれる原点に立ち返る必要があります。

西洋医学方面の方々は人の身体の物質と数値ばかり見ることから 少し視点を変えて 


本当に自分の身体機能を高める作業、とは実際に どういうことか ということにも 

もっと真剣に考えてみれば患者さんも悪化していく病のイメージから開放されるようにも思います。

外から見えない体の内部の事ばかり告げられ続ければ、


精神性は崩壊しやすく「精神」から病んでいけば 身体機能が向上する「気力」が衰えていくのは誰でも知っています。

東洋医学界で、かつては「迷信」とも呼ばれた理由は、


実践結果が医科学的な正当な評価を得られない「独善的 小善的 偽善的」な人々の勉強不足と努力不足の結果です。

もっと両者は堂々と公けの場で融合すべきです。



自分はいつもレッスンで最新医科学で言われていることと、古くから中医学で言われていることの共通項を合わせて紹介しています。

世間では、斬新な発想で動けない方々が多くいます。それは自信がないからのようにも感じます。

自分はこれからもどんどん発信し続けていきたいと思います。



そして多くの皆さんに、この「人体の不思議展」を見て頂き、自分の体はどうなっているのかを知り、生活習慣の全てを考えてみれば 自ずと具体的に何をすればいいかが見えてくると思います。

そうすることで漠然とした健康不安や想像上の身体への心配事は無くなっていくと思います。



今の日本人全体に必要なことは、


効率よく効果を上げる行動をしていくことが大事です(不必要なものは除き 無駄なことはしない)

その中で、精神と肉体、


つまりは心身ともにはたらきを向上させられる具体的な実践と


その得られる健康効果を体感で理解し心身における「善行」を行い、積み重ねることで安堵感を得ることです。

そしてこれらを多くの方々が求められるのなら それらの善行を広めていくこと、に尽きるでしょう。