90年の北京アジア大会で採用された中国武術の規定套路を国際套路第一といいます。
88~89年に編纂・普及されました。
長拳 原文慶(山西省)
http://jp.youtube.com/watch?v=iQcvboZp_PU&feature=related
南拳 陳莉紅(広東省)
http://jp.youtube.com/watch?v=RCr8DmNJK_g&feature=related
太極拳 陳思担(福建省)
http://jp.youtube.com/watch?v=ZcyHLJWJLEo&feature=related
刀術 趙長軍(陝西省)
http://jp.youtube.com/watch?v=asiF4hybVXI&feature=related
剣術 彭英 (四川省)
http://jp.youtube.com/watch?v=VQyC7CiKdkE&feature=related
槍術 彭英
http://jp.youtube.com/watch?v=UcmL83FZKvk&feature=related
棍術 原文慶
http://jp.youtube.com/watch?v=ajyJxM0ZmuQ&feature=related
これは87年の中国国内の全国運動会の武術大会の優勝者たちのそれぞれの自選の套路を、
基本動作を忠実に行う動作を加えた規格化をしました。
日本国内では この規定から、現在の自選までの練習方法への応用に欠けたために
失われた空間ができてしまったようです。
90~00年までは規定のみの10年がありました。
元々、中国武術の競技会は自選が普通です(1970年代の中国は規定と自選を両方行った時期もありました)
そして03年から、自選難度が始まり、そのこと故に対応が現在もできていない ようです。
武術の基本功の在り方と考え方、練習方法をすべて見直さなければいけないチームも多いでしょう。
現段階での、国際的な流れの中では日本は、中国武術の普及のあり方を大きなミスをしたと思います。
この規定を採用した90年の競技ルールの見方だけが良いとしたのは結果として、
本当にただのスポーツ化してしまった
点数を稼ぐための体操的な武術運動になってしまったところも多くあります。
実際の普及活動現場を見れば、それは判ります。
そんな中でも伝統的な武術活動は行われていることもあるので、私達もそういった活動と連係しています。
アメリカでは、映画のブームを作っているところにも表れていますが、
とても多くの種類や伝統武術にも、その評価において応対ができていて
競技会も散手も含めて非常に盛んです。
我が武術院のスタイルは、私が感じた 1984年からの全日本太極拳協会の武術チームでの
トレーニング方法を今までにもずっと活かし続けています。
伝統武術家の老師の方々から学び、競技・比武の存在する意味も教われたことも良かったと思います。
そして中国では上海体育学院、安徽省武術隊や湖北省武術隊で学んだスタイルを多く取り入れてきました。
東京で一時期それを試し、横浜で更なる工夫と発展をさせてきました。
それから2002年以降に、
再び上海体育学院を訪れ整理・発掘、トレーニング分析方法にもアイデアを頂き活かしています。
太極拳教室には上海、外灘ののんびりムードにヒントを得て 長風公園でも視察し、
その雰囲気に学びました。
日本での中国武術の普及の実際はまだまだ「一部分」をかいつまんだ程度にしか過ぎません。
これからが大事です。
今は新しいムーブメントが後押ししてくれてもいますので、
指導先はスポーツクラブ数社、社会福祉施設、公立学校の部活などでも、
大好評で、多くの皆さんと日々 普及・推広活動に頑張っています。
今後はとても楽しみです。