今年の6月に中国で行われた全国大会の映像です(YouTube)
今私達の活動は、武術競技部門と スタンダードな武術スタイルのトレーニング、
そして伝統拳術 太極拳と気功にそれぞれの目指すスタイルを尊重しそれぞれに分かれて行っています。
武術競技での最新情報は、若いメンバー達から教えてもらうことも多くなりました。
最近すごいな、と思うのは彼らはこの時代のハイテクを駆使していることです。
例えば電車の移動途中に携帯からインターネットに繋ぎ、
勉強になる映像をダウンロードして動作を研究しながらやってきて、そのまま練習場に来てそれらを行い、
時に携帯で自分の技を録画し、帰りにはそれを見ながら その日の練習を振り返り
相互の動画を繰り返し見ながらいく、ということを誰から教わることなく行っています。
自分達もかつて様々な試みを行ってきましたが、時代が変わり すごいなぁ、と思うこともあります。
今大会は南寧(広西壮族チワン族自治区の首都)で行われました。
長拳
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ジュニア選手も頑張っています。
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南拳
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太極拳
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今大会の優勝者 山東省の呂勇緒
刀
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棍
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彼が刀棍総合ではこの2~3年はダントツですごいです。
北京五輪期間に行われる大会では中国でも最新ルールモデルの趙慶建(北京)など、
お約束選手たちが数人出場するのですが(袁暁超:山西省の長拳はすごい やっぱり本当の名コーチは名選手を育てます)
現時点での実力的には彼が一番です
しかし、
もう今日から一ヶ月後には北京五輪が終わっています。
そして、北京五輪に繋がるそれぞれのドラマにもピリオドが打たれます。
中国武術は特別種目として宣伝・普及のための大会として今回1回きりのイベントをIOCから行わせてもらえます。
しかしながら世間では、実際のところオリンピックムーヴメントは、1年も持ちません。
来年の今頃は2010年のワールドカップ予選で話題は持ちきりになり世間はサッカーイベント一色になっていることでしょう。
武術界はこの後の2016年のオリンピック(有力はリオデジャネイロ、そして東京)正式種目の申請に(ゴルフ 7人制ラグビー 空手 野球の復活)に間に合わなかったようです。
ですからオリンピックムーヴメントとしての武術界は
今年が終わってから2020年のオリンピック申請まで待たなければならなくなりました。
そういった理由から全体的なモチベーションを上げていくのは、
こういった競技のスタイル上なかなか難しい環境になっていくでしょう・・
それでも我々は最新競技にも情熱と関心を持つ人たちがいて、彼らにもチャンスをできるだけ多く作っています。
そして指導として大事なことですが「競技というものは一つの選択肢なのだ」ということも選手達にもよく諭します。
一般スポーツ競技選手には必ず引退があるものですが、
ライフワーク・生き方としての本当のカンフーには引退など永遠にない、
自分が辞めないかぎりいつまでも続けられる。
(あるいは競技も自分の人生の中での闘いかたの一つです、武術の良い面は年齢がいくつになってもできる種目もたくさんあります、スポーツ競技的最新武術ルールはそれを得意な人に任せれば、良いだけであり、全てが新しいルールのためにあるのではないのです)
自分達は今までに、ずっとライフワークとしての武術を一番大事にした活動をしています。
つまりは世間のいうカンフー:功夫とは
自由自在なボディーコントロール能力、自己防衛能力としての技
古代から続く哲学を持つ人生観・生き方なのですね。
日本では多くのカンフーへの憧れを持つ人も多く出てくることと思います。その皆さんのためにも、
我々のチャレンジも止まらずにいつまでも続きます。
それは時間が止まることがないのと同じように。