中華人民共和国は共産主義国家でありながら90年代からじわりじわりと方向転換を図り、現在の少し微妙な資本主義に転向しました。

そのやり方を賢いと考えるか、狡猾と考えるか、で判断は人それぞれにあると思います。

ある例えでは、車に乗っていた運転手が中国の指導者として、ある分かれ道に出くわした時の考え方、というのがありました。

右側の資本主義と左側の共産主義の分かれ道で、

鄧小平は「右側にウィンカーを出しながら、左の道へ曲がっていった」といいます。

江沢民は「左側にウィンカーを出しながら、右の道へ曲がっていった」とあり、

胡錦濤は「ウィンカーを出さずに、右側に曲がっていった」とありました。

非常に良い例えだと思います。

指導者とは、導く先へ指し示す者であるから「指導者」であるのに、これでは言うこと、することが信用できなくなります。

これが国家のトップの行動であれば、当然のことながら国民はもっと露骨な行動をすることだと思います。

それが一時期の中国とのビジネスでの大きな問題になったことだと思います。

北京五輪まで1ヶ月になりました。テレビ商戦なんて言葉が最近よく見られるようオリンピックは商業主義のイベントですので、これからその本領発揮になっていくことでしょう。

いろいろな問題が対中国ではたくさんありましたが、もう2ヵ月後にはひと段落していることでしょう。


中国が元々、こんな感じですから「カンフーブーム」の仕掛人たちの中国武術界の人々はビジネスの下手な人間ばかりが集まっているのがわかります。

近々日本公開されるアメリカの映画製作会社の作った「カンフーパンダ」は成功するように思います。

やっぱりアメリカやヨーロッパの自由主義経済の国の皆さんはビジネスが上手だと思います。

日本ではまだ一党独裁的な風潮の社会主義的な影響も残っているせいか、武術やカンフーでの普及ビジネスや宣伝が上手だとは言えません。

日本によくある悪しき古い体制にありがちな「可能」を「不可能」にしてしまう非効率的な面があらわれています。

こういった組織では、恩恵に授かる一部を除いて組織員内部では鬱憤や不満が溜まり ちょっとした機会があると暴発などが出易くなります。

あるいは先に述べた慣習をもった中国人や、その影響を受けた組織が現在洞爺湖サミットにおけるGー8に名を連ねる「先進国 日本」の国民に賛同を得るのは難しいと言っていいと思います。


ビジネスの世界は効率よく大きな成果を挙げ、利益を相互交換し合うことで経済的に役立てるようにするのが、その目的であります。

中途半端な実力で、この国のシステムを利用したところでも効率が悪く成果が上がらなければうまくいかないのは目に見えています。

自分自身はいち早くこういった関係からは脱出し、スポーツクラブ運営のフィットネス業界に身を置いてビジネス面での仕事をしてきたので、

こういった世界の弱点をうまく活かせたかと思うと、ラッキーだったと思います。

現在は多く営業もしています。


クラブによっては、ヒーリング系エクササイズでの活性化を図るために


「ヨガ」の数種類の流派に「ピラティス」「ルーシーダットン」「ジャイロキネシス」に合わせて、日本国内での太極拳団体のいくつかの流派を混ぜてレッスンで競わせたりしてその実力を試してもらっています。

(しかしクラブによっては講師の所属団体同士の中傷合戦になり、太極拳を一時扱うのを辞めて、クラブのオリジナル太極拳をプログラムにするという例もありました・・困ったもんだ)

最近はフィットネスでも空手が頑張っています。


2016年のオリンピック正式種目に立候補していることもあり、たくさんの流派がその内容で競い合っています。それが互いにどちらが受け入れられるか、でプログラムを工夫して日に日によりよくなっています。

「自分達が本物」とか


「チャンピオン」だとか、様々な世界で誰もが言っていますが、それを本当に認定したり決めることができるのは普通一般の皆さんの感覚です。

日本の中国武術・カンフー・太極拳の世界に進出するのは、今はチャンス!とあちらこちらの企業で宣伝をしてきました。

競争相手はあまりなく、当然レベルはそんなに高くないからです。

日本では、中国武術・カンフー関係ではもっともっとたくさんの団体が出来て競い合った方がいいと思います。

実際のこの世界では多くの日本人の純粋で好きで頑張っている本当の潜在的能力を活かしていない、

むしろチャンスをつぶしている組織の方が多いのが現実です。

このブログをご覧の方で、


中国武術・カンフー・太極拳をビジネス面でもっと活かしたいと考えている方がいましたら、是非とも奨励したいと思っています。

実際に、


今現在に必要な、年配の方々の健康増進のための運動プログラム、


不安定な時勢への護身術として、そしてスポーツ競技、


少年少女たちへ武道としての情操教育を含んだ身体訓練として


大いに役立つ世界だと自信をもって紹介したいと思っています。