今年は武術院を立ち上げてから7年になります。
自分は東京を離れ、今や愛する横浜に住み替えて10年になります。
振り返ればいろいろとありました。
しかし最終的に今思うに、本当に良かったと思っています。
立ち上げた理由は、当時01年頃は不景気の真っ只中で、多くの人々が世を儚んでいました。
東京の、ある武術チームの運営を89年に仲間同士の有志で立ち上げました。はじめた頃は無心であり、みんな純粋でよかったのです・・
それがこの01年頃に練習仲間だったある人間がリストラで職を失い、趣味だった武術を仕事(収入)にしよう、なんて連中が数人出てくるようになってからおかしくなりました。
彼らは何かにつけては、やたらと金金金で騒ぎ出し、仲間同士が自由参加な有志の会として集まっていたフレンドリーなチーム(活動サークル)だった筈なのに、
何かにつけては要求が多くなり、○○費だとかいった支払いを求めてくるようになりました。
それを突然に会費の支払いを催促してくる請求書なんていいかげんなものを、いつまにか作り上げては仲間の自宅に送りつけてきたりして迷惑千万で困ったものでした(それが理由で、引いてしまい辞めてしまった人間もいました。思えば現在のプチ詐欺に近い)
そんな金がない。夢もない下品な連中が多くなり 嫌なニュースが世間をかけめぐる日常でした。
だからこそ、この当時に地域密着での中国武術や太極拳と気功を横浜で広めようと考えたのです。
所謂、世間でのこの分野ではレベルは高くないのに、かかる費用は高く それに面倒で厄介な人間関係の組織やわかりにくい形態にバカバカしさを思いました。
そこで金がなくたっていい。夢があって、人がいればいい。
こうして大変だったけれども、今の運営システムを考案し立ち上げたのです。
日本国内のでも高いレベルを保ち、本場中国に通用し それを誰でも気軽にふれられるような活動をしています。
それでも中には不満たらたらの人間は出てきます。
「人間」を学びました。これは大事でした。
それにも対応し 人間の満足とは何だろう、と考え 学び受け止めて頑張って仲間達と共にやってきました。
最近は、これが本当にいいかたちで結集してきた感があります。
それをいろいろな方々に見て頂けたらと思い、9月下旬に久しぶりに武術の演武会をやります。
一番初めからの原点を忘れずに来た証をしてみたいために。
今ゆっくりと準備を始めました。
もう50日をきりましたが、8月には北京五輪があり、
その期間内に特別種目ということで公開競技のような武術大会を行います。
立ち上げた当初はメンバーの中にはとても有望な者がいて(今でもそう思っています)彼らがその日本代表になれたらな、とずっと頑張ってきました。
知人には中国武術協会の委員がおり、2年前の上海国際武術博覧会の会議の中で言うには できるだけたくさんの多くの方々にチャンスを与えたい、と言っていました(思えば政治的リップサービスだったのかな)
昨年の杭州でもいろいろと交渉を続けましたが、現実的には北京関係の団体中心の人員の大会になり、結果的には、開催にこぎつけた功労者団体のお披露目の大会といっていいと思います(それはそれで貢献したことへの一理があるのでしょう)
長い目でみれば、この「北京」には、やたらとこだわる方々が多くあるのでここまで引っ張って来たから、それはそれでいいでしょう。
この大会自体が、自由で大らかなオリンピックとは距離があるので、
その「縁」のつながりの中で自分達とは合わなかったのは当然の成り行きだとも思います。
それでも、我々の頑張って来た想いは変わらず生きています。
それを記念した自主的な演武会を一番大好きな仲間達と共に想いを込めて行います。
北京から遠く離れた横浜のマイナーなところで、メジャーなその内容の中国武術を発揮したいと思っています。
関心ある方は是非見に来ていただきたいと思います。
(でもそんなに大きな体育館でもないので、今現在の知り合いだけでも満員になりそうですが・・)
日時は8月上旬に決まりますので、ウェブサイトでご覧下さい!