毎週日曜日の朝9時から日吉の駅近くの日吉の丘公園で野外太極拳教室を行っています。
そこに来ているある紳士の方からのお誘いがあり、
映画「ラストゲーム 最後の早慶戦」の試写会に行ってきました(そのお方は元慶応義塾大学の野球部OBでこの映画製作に携わっているお方でした)
『ラストゲーム 最後の早慶戦』
65年の時を経て、今も語り継がれる伝説のゲーム
そこには学生たちの熱き想いと、大人たちの切なる願いがあった
戦局が悪化の途を辿る1943年。
「野球は敵国アメリカのスポーツだ」と六大学野球が廃止、さらに学生に対する徴兵の猶予が停止し、
彼らはバットを捨て、銃をとらざる得ない状況に。
戦地に赴けば二度と帰れないかもしれない若者たちに、せめて生きた証を残してやりたい──慶応義塾塾長の小泉信三は、早稲田大学野球部顧問の飛田穂州に「早慶戦」を申し込む。
小泉の切なる願いを飛田も喜んで受けとめるが、早稲田大学総長は頑として拒絶。
しかし飛田の強行突破で、遂に1943年10月16日、早稲田の戸塚球場にて幕を開けた最後の早慶戦。
それは、別れであると同時に、明日への希望に満ちたゲームだった……。
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この映画を見て、日本人の多くが野球を愛する理由もわかりました。
早稲田野球部顧問の「一球入魂」の名言を残した実在の人物、飛田穂洲さんを柄本明さんが熱演し、
慶応義塾塾長小泉信三を石坂浩二さん、早稲田大学総長を藤田まことさんが演じています。
大人の責任とは、青春とは、
生きている中で何をしたか、何をしていくべきか、現代人の全世代へ送るメッセージが込められています。
ストーリーの中でさりげなく反戦の意味を見つめ、日本人の目からの日本軍の過ちと愚かさを語っています。
戦時中は英語が禁じられアメリカのスポーツの野球をする人達を蔑む目で見られながらも、好きな野球を監督と選手のチーム一丸となって続ける姿が演じられています。
自分も中国武術を続ける中で中国にいたら「反日運動」に巻き込まれたり、
日本では「反中運動」の影響を受けたりして、板ばさみに合い一時は似たような状況にいたこともあり共感を覚えました。
誰をも不快にさせずに、大事なことを伝える、そんな映画になっています。
試写会が終わり制作会社シネカノンのスタッフの皆さんや実際の慶応野球部OBの監督さんや六大学野球連合会の皆さん方と懇談をしました。
この映画は「月はどっちに出ている」「パッチギ」「フラガール」を世に出した製作スタッフの作品です。
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懇親会ではスタッフの方から「どうでしたか?」という質問に
「感動した」「不覚にも三回泣いてしまいました」などの感想が述べられました。
私も同感でした。
公開は8月23日から全国で公開されます。
甲子園や終戦記念日の後にゆっくりと様々な思いに駆られながら、見るにいい映画だと思います。
特に戦時中を知っていられる方、今生きることに疑問を持つ若者達。
我々のような40代前後の人々で指導者をしている人に見て欲しいと思っています。
この映画はヒットする予感がもう充分に感じましたが、是非多くの皆さんに見て頂きたい、と思います。