海外に出て様々な経験を苦労しながら、直接自分自身で積んだことのある真のグローバル感覚を持った日本人と、

世界に出た事の少ない日本人あるいはツアーのみでしか観光に行ったことのない日本人との 大きな差のつくところは「能動的力」だと感じます。



本人たちはピンと来ていないのがほとんどですが、


常に多くの日本人たちは受動的行動しかできないのだ、ということに気付いていないと思います。



例えば海外ツアーでは、日本人の多くは先ず説明を受けて、


対処方法などの指導を受けて(ツアーではガイドさんや通訳の言うことを聞いて)それから行動をする、というのがほとんどだと思います。

しかしこれは安全にツアーを遂行する目的があるにはとても大事なことです。



これからの世界基準で生き抜くためには今の日本人たち(特に30~40代以上)に欠けているのは

「自分で考えて」「自分で行動して」「結果責任を自分で受け止める」ことだと思います。



人の作ったマニュアルはケチをつけながらもこなせるが、


自分自身でオリジナルなマニュアルを作れない(想像もできない)人が多いのが現実。

見ていると、日本人同士の話でもまともに聞き取って行動に移せる人が少なく 


誰かに「何だっけ?」と確認してから動く傾向があります。

中には誰かに確認して相談して メリットのあるなしを研究して考えてから動く、というのが見られます。



行動は多くが直接でなくワンクッション置いた「受動的:受身」の姿勢になっています。

これは「その自分達のルール」しか通用しない、ということも知っておくべきだと思います。


ワンクッション置く、ということは自分の五感をダイレクトに活かしていない、ということにも意識をおくべきとも思います。

こういう人達はよく口にするのが「聞いていない」と言います。


もっと正確に言えば「自分に解りやすいように報告を受けていないぞ」ということです。

日本以外の国では多くが予定は未定であるのが普通で、イレギュラーによるトラブルはしょっちゅうだと思います。

お殿様なら結構ですが、


日本では旅行社や裏方が本当に人知れぬところで頑張っていて、海外でも日本の感覚で進められるようにしているのです。

その感覚が当たり前だったりすると


今現在の時流や世界で起きていることから大きく取り残される結果になるのがオチだと思います。

それが会社組織であったりすると致命的なダメージを受けることにもなると思います。



今までの経験の中で直感から思うことで、私はよく口にするのが「沈む船には乗らない」といっています。

沈む船の可能性というのは物の見る目を持つ人が見れば解ります。



「自分で考えて」「自分で行動して」「結果責任を自分で受け止める」ことの出来ない人は圧倒的多数が常に正しいと思う危険な思考を持つことがあります。

判断が間違えれば、その圧倒的多数は大きな間違いを起こします。

沈む船でも気付かずともみんなで乗ったら怖くないのかも知れません。沈む前までは・・



彼らは間違いに気付いてから、初めて考えるのですが、大体が時すでに遅しです。



歴史が大きく動く時はこういう時であり、本当に秀れた人物は「その時」はもう次のプロセスに動いています。



間違いが起きぬように繊細な感覚を自分で磨いている人は


行動は 初めは慎重であり、チャンスとタイミングを掴む時は一気に力強く能動的に動きます。

こういった能動的力を持つ人は常に先に生きています。受動的力しかない人はその人の2歩以上は常に遅れています。


受動的でも早く能動的な人は何とか1歩遅れぐらいで後から追いつけるものだと思います。

時代の先へ動いている人は、どこへ行っても住む世界の言語を理解でき 


時間と空間を超え 民族も超え 心から感じられる世界を大事にして生きている分 本当の地球人だと思います。

日本人であれば自国の事はよく知っていると思います。


知っていたらそれの理解を深め 遠い眼で客観視できる感覚(中途半端な評論家や理屈家ではなくて)を持ちながら、

自分達の国である日本の未来を良くしたいと思う気持ちを持って 


一度は悪しき島国根性(閉鎖的空間に生きること)を捨て 気付いて能動的に頑張ってほしいと思うことがよくあります。