今日の夜の武術の練習が終わりました。

こんな肌寒い雨の中でも、頑張って来て下さる皆さんに敬意を思うのです。

自分もかつては、そうでした。雨でも風でも雪の中でも練習活動は頑張りました。

こうやって頑張って来て下さる皆さんの期待に応えられる内容を伝えられる様に自分も頑張るのです。



今日は組み合わせ練習から派生させていき、分段に繋がっていくプロセスとその意味、目的についてレクチャーをしながらすすめました。


自分が伝えていくなかで大事にしていることは、「何故、これを行うか」「行うことで得られる成果」です。

これらがなければ、ただの作業になってしまうからです。

無意味な作業をくり返すのは辛くなるものです。

世間の中ではこういった事がたくさんある分、

 

私は大変であっても技を身につける喜びや、仲間達と共に頑張ることの協調による楽しさを伝えたいと感じています。


今日はたまたま動作の中で「流れを捌いて、敵を倒す」という意味の動作を指導しながら、自分の中でインスピレーションがはたらき始めました。

頑張っている皆さんの中には様々な方々がいらっしゃいます。

若き希望に燃える人、ずっと今までに持った熱い情熱を続ける人、

 

武術を行う中で新たな目標に向けて頑張る人・・そんな皆さんに自分自身がまた新たな感覚を得られるのは本当に有難いと思うことがよくあります。

行いながら、そうだ、過ぎていった 自分の20~30代で足りなかったことは「流れを捌く」事を躊躇して できなかったから苦労したのだな、と気付きました。

現代人たちは多く拘泥をせず、簡単に割り切っていきます、例えれば つまらないと感じたら すぐ様に切り替えていきます。

これらを自分はできなかった・・何か気を使い過ぎ、これは何か意味があるのだろう、と考えてしまったり またある時に質問や言葉をかけられたら真剣に考えて答えてきました。

これらは多くの労力を使う作業です。

そのこと故に 時に疲れ果てるようなこともたくさんありました、体力と精神力をつけて ずっとそれに応えてきました。

もし 敵が10人いたら、大将を倒すために全力を尽くさねばならない、9人に体力と気を取られてはならない、力を温存し 9人を捌いて 最期の一人にまで 辿りつかねばならない。

あるいは、最初に大将を皆の前で仕留める。

これしかない。

大事なことはその時の流れを読み捌いて、素早く敵をやっつけることである。


そうだ、「流れを捌き 邪魔をして流れを妨げる邪で厄介な妨害相手は相手の気付かないところで仕留める」

かつての自分が一番必要だったことでした。


しかし 今、それを語れるようになった時、そうか、もう自分はかつての自分ではなくなったのだ・・

そんな自分の過ごして来た時間と、今 新しく拳を打つ方々との共有できる時間の中で、

現代社会の中で大切なものを守るためにも、たたかうための感覚を、

 

改めて 思わぬ 様々なところから「武功」に教えてもらえる素晴らしさに有難く思います。