昨年、自分は武術生活25周年を記念して様々な取り組みをしました。

結果として非常に良かったな、と思います。今年は当然26年めに入りました。


今、日々の中で感じていることで 私がこれからの武術活動で目指していることがあります。

それは3つの世界の活性化です。

一つは高齢化社会を迎えた 日本社会の中での、年配の皆さんが日々の中で より元気になれるように太極拳や導引術、

五禽戯を実践し普及させ それぞれの自分自身が精神的肉体的に前向きに積極的で肯定的なライフスタイルができるようにすること。


二つめは、30~50代の皆さんが中国の伝統武術の功法などを通じて、ストレス解消 働き盛りの人間としての規範になるライフワークを構築すること。

この2つは 特にとても重要だと思っています。



私の感想では、人々は常に基準つくりのために 自分の年齢の上にいる方々を見て それぞれに目安を作っているのです。

こう思えば「こんな大人になりたくない」と思わせたりするのも、その大人たちに責任があります。

反対に、我が師を思うに「こんな人物になりたい」と思うのも素晴らしい手本があったからだと思います。



こうしてみれば、

世の中が悪くなるのも、悪くなる手本が多くあるからなのでしょう。

だからこそ、私は勇気を出して 自分は「中国武術全般」を通じて「規範」になれるよう日々精進して努力しているのを伝えたいと思います。

しかしながら時々、ストイック過ぎて大変な「自分自身」をも思うことも よくあります。

だけれども、頑張らなくっちゃ! と思います。


振り返れば 今の「自分」は、かつて思ったよりもけっこう「いい線」をいっていると自分でいうのも変ですが 頑張っているので そう思います。

だからこそ「頑張る」のを辞めないのです、それは周りの為になるのと同様に「自分」の為に。

そして「自分」を見ている「皆さん」のためにも、頑張りたいと思います。

そして 今の若い方々が未来に失望しないために やりたいのです。


それから3つめに、

今、日本では新たなベビーブームが起きていると思います。

その小さな子供達の「瞳」に映るものに何を見せたいか、

自分は、人間の 真心、努力、不屈の精神だと思っています。


それは、今は亡き自分の父や祖母が見せてくれた姿勢でした。

私は二人の「嘆いていた姿」を見ることが記憶にありませんでした。

おそらく、きっと大変であったのを見せずに「大人として」頑張っていたからだと思います。


今、世を見れば「嘆き」ばかりが目につくように思います。

それに嘆いたところで、何も 誰も救うことはないと思うのです。

嘆く前に、嘆く理由が起きる前に 行動を起こすことが何より大事です。


私も、世の大人の一人として、日々精進している者として、誇りを持って頑張ります。


世の若者達に伝えたい、

時間が過ぎるのはいいことだ。


年を取るのはいいことだ。

知恵と工夫が生かせるからだ。


だからこそ「学ぼう」

真の学問を学び 実践し 未来に夢を見よう!

自分が時間をかけて汗水垂らしながら 辛く、苦しい想いで身に着けた能力が、必ず自分を救う。



「芸は身を助く」というのは正しいと思います。

だからこそ「芸」を磨こう、身体にいいことをしよう。


身体に良い食べ物や水を取り入れよう。いい空気を吸おう。

気分を害するところに近寄らず、気分が良くなることをしよう。


そうすれば、必ず自分の近未来は良くなります。

それを「開運」といい、「招福」というのだと思います。

誰もが、一生懸命に頑張って、努力によって 幸運を呼び寄せられるように祈っています。