今年で武術世界に、足を踏みいれて25周年。
武術の「縁」という言葉があります。
それを最近ひしひしと感じております。
かつて「観阿弥 世阿弥」の「風姿花伝」を読み、
芸事に携わり 20年たって、身が立てなければ、それは辞めなければならない、と書かれている文章に問われました。
当然のことながら、芸道は厳しいものなのです、ならば 自分もそれに答えようと決意したのが「5年前」だったのでした。
今現在では、インタ-ネットの普及で「物事の良し悪し」は流される情報の洪水の中で、誰にでもすぐにわかる時代になりました。
昨日まで、評価の高かった人が、
ある一つの出来事で一瞬に最低の世界に陥るのも常道です。
そんな世界の中で、信念になり 基準であるべきもので大切なのは、「真心」だと、私は思うのです・・・
私は 昨年ぐらいからでしょうか 「思い出」に残るべきことをしよう、と様々な試みをしてきました。
誰も知らなくてもいい。自分の心に刻む「何か」をしようと思っていたのです。
ちょうど去年は、上海で行われる上海国際武術博覧会を主催する中国武術協会・上海市武術協会から
オファーがあり、これも「縁」だと思い、エントリーをしました。
その他にも、選手も出場することになり、「団長」兼「監督」兼「選手」というのを初めてやりました。
http://jp.youtube.com/watch?v=jibIrJuugZE
↑これも出場する直前まで、参観団のお世話をしながら、その前は大会事前会議に出ていました。
結果的には大会では好成績を収められました。
中国代表は地元の上海武術隊の若手選手とアメリカやロシアもバリバリの若さあふれる10代ばかりでした。
伝統拳術三類項目は、武術の拳術種目では花形ですが、選手に混じってみると最年長の37歳は私だけでした。
若い選手はやはりスピードや跳躍も高く、難度動作でも旋風脚や旋子転体も540~720℃(2回転)はいとも簡単にこなす選手たちでした。
しかし「伝統拳術」では、習熟度が求められ、拳術独特の風格や基本技術が重視されます。
この大会の時でラッキーだったのは競技会に「少林寺」の連中が来なかったことです。
中国代表は跳躍難度動作の着地で2回ミスをしました。ロシア選手は多くのエントリーをしていて後半には疲れが出ていました。
キャリアが長い、というのは時に大きな「強み」をもっています、出場ギリギリまで、彼等の演武を見ながら作戦を練りました。
自分は、その時「勝てる」と感じました、「演じる」というのは、難度ではないのです、「表現力」「攻防技術」「構成」「ミスのない演武=集中力」に意識を置きました。
私の最終得点は「9.1」 中国選手は「9.06」 ロシア選手は「9.08」
↓真ん中の段の左から2番目が自分です
http://www.wushu.com.ru/Events/2006/Shanghai2006/Part6/index.htm
http://www.wushu.com.ru/Events/2006/Shanghai2006/Enter.htm#photos
パワーやスタミナ、跳躍力などが強い若い選手は確かに、どのスポーツ分野でも優れています。
しかし、年を重ねれば重ねた分の耐久力や精神力があるものです。
粘ること、あきらめないこと。
自分の美学を貫く執念に全精神力を注ぎ 尽力をすれば、誰でも必ず評価される時は来るものです。
実は、なぜこんな事をブログに書くか というと、今あるテレビ メディアの仕事の打ち合わせで、
質問されたことがありました。
以外にも、この映像が元での「縁」があって これから楽しくていい仕事になりそうです。
武術の縁というのは不思議なものですね、来年は北京五輪での「特別種目」で競技大会がオリンピックで行われます。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071006-00000012-rcdc-cn
大会が内容としてどうなるのかはこれからです。
中国では国内代表を今選ぶのに今多くの選手達は皆必死です。
そのほかの国では、今までに「政治的影響力」を持てる経済的な支援を発揮していた各国のIWUF(国際武術連合会)の「会員団体」の「枠」の中だけで競技が行われるか、誰でも参加可能な本当に実力がある人を選ぶエントリー制にするのかでも盛り上がりに関係するでしょう。
「オリンピック」の舞台で世界中のフェアなメディアが報道する中で、どういった大会になるでしょうか。
(お約束のある大会はかえってイメージダウンになるのが常です)
http://jp.youtube.com/watch?v=hrKt0tNUt1E
http://www.asahi.com/international/jinmin/TKY200710030221.html
http://blogs.yahoo.co.jp/yokohamabujutuin/38974401.html
やっぱり人生では、充実させるべく「命の炎」を燃やすことが大事だと思います。
今秋は、今準備の最中ですが、自分らしいベストを尽くせる「実りの秋」になりそうです。
今まで通り、ただひたすらに頑張ります!
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横浜武術院ホームページ
http://www.geocities.jp/yokohamabujutuin/kaisetu.html
本場 中国武術界の最新情報
http://blogs.yahoo.co.jp/yokohamabujutuin/41435276.html
健身気功 五禽戯セミナー
http://www.sports-pro.jp/aerobics.htm
メルマガ中国武術講座
http://www.melma.com/backnumber_138868/
青空太極拳教室
http://www.geocities.jp/yokohamabujutuin/hiyosinooka-1.html
太極拳ウェア 「yun」
http://www.lebal.co.jp/yun/
中国武術映像(YouTube)
http://blogs.yahoo.co.jp/yokohamabujutuin/38506461.html
http://blogs.yahoo.co.jp/yokohamabujutuin/35713788.html
http://blogs.yahoo.co.jp/yokohamabujutuin/36691260.html