久しぶりに、北鎌倉にやってきました。



鎌倉1


今日は「お参り」です。

まだ紫陽花がきれいに咲いていました。

明治の文豪夏目漱石の三部作 三四郎 それから 門

の締めくくりの作品の「門」に出てくるのが「円覚寺」です。



鎌倉7

鎌倉時代の禅の総本山でもあり、静寂の中で佇んでみました。


思うこと、学ぶことは来る度ごとに感じます。



鎌倉8



鎌倉9

そして、明月院。



鎌倉2


鎌倉4


あじさい寺としても有名ですが、



鎌倉3

私にとって「縁」があるのは、

北条時頼のお墓があり、


その墓碑に書かれた言葉に、


6年前にとても大きな感銘を受けました。


鎌倉10


その時の日本はまだ不況の真っ只中で、

出口さえ見えなくて「閉塞感」に覆われた時でした。



世の中では、人を利用し 身勝手で「ひとりよがり」な人間が増え、

常に自分さえ良ければいいと考える人間が激増しました。


心に「ゆとり」や「やさしさ」が無くなると人は落ちぶれていくものです。

時は小泉政権が、「聖域なき構造改革」を謳い、

着手し、多くの抵抗勢力に反発をくらいながらも


懸命に頑張ってた頃です。

その時私は「32歳」

ある想いを胸に、

時間さえあれば「山歩き」をしていた頃です。

丹沢の山や、鎌倉の山をよく歩きました。

鎌倉の山歩きの帰りに、

ふと「明月院」に立ち寄りました。

そして北条時頼のお墓があり、

手を合わせ、しばらくその静かな場所にいたところ

墓碑に書かれてある言葉に目を奪われました。



鎌倉5

北条時頼作「春流」

「春流高于岸。 細草碧于苔。 小院無人到。 風来門自開。 」

中でも最後の言葉、

「風 来たりて、門は自ずから開く」



鎌倉6

ここで私はしびれるような衝撃がありました。

それから、

私も、自らの出来る全ての中で決意して、

「聖域なき構造改革」に着手しました。


それからは「改革」「改善」「革新」の日々でした。

6年間が過ぎて、ようやく時代も落着き、

改めて尋ねたくなって、やってきました。



鎌倉5

「風 来たりて、門は自ずから開く」

そして、また私は心から手を合わせました。

そこに湧いた ある心持ちは、

「感謝」です。