方丈記(鴨長明)より


http://www.aozora.gr.jp/cards/000196/files/975_15935.html



行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。


よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。


~略~


無常をあらそひ去るさま、いはゞ朝顏の露にことならず。


或は露おちて花のこれり。


のこるといへども朝日に枯れぬ。


或は花はしぼみて、露なほ消えず。


消えずといへども、ゆふべを待つことなし。



無常観を記した有名な「方丈記」


印象に残るのは、やはり、


行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。


或は花はしぼみて、露なほ消えず。




人それぞれは「無常」だからこそ、生きる。


そして「生きる」ことは、また「無常」でもある。


これを知り、その中に見出せば、


きっと「何か」がそこにはある。