方丈記(鴨長明)より
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行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。
よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。
~略~
無常をあらそひ去るさま、いはゞ朝顏の露にことならず。
或は露おちて花のこれり。
のこるといへども朝日に枯れぬ。
或は花はしぼみて、露なほ消えず。
消えずといへども、ゆふべを待つことなし。
無常観を記した有名な「方丈記」
印象に残るのは、やはり、
行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。
或は花はしぼみて、露なほ消えず。
人それぞれは「無常」だからこそ、生きる。
そして「生きる」ことは、また「無常」でもある。
これを知り、その中に見出せば、
きっと「何か」がそこにはある。