武術:カンフーを長く続けていて思うことですが、
一般人の「頭脳」の感覚とは異なるのが解ります。
物事の考え方も、先ず「動く」ことからはじめます。
「動く」前に考えたりせず、「動いてから」考えます。
その「考え」に良し悪しはありません。
ないからこそ、また動けます。
それからも、考えてから」「動く」ことを続けるので、
よくある停滞したスランプ、というのは無くなってきます。
「動く」ことにスランプなんてないのです。
以前、競技をしていた頃は、そういった感覚はありましたが、
ある時期から自分は何事にも人と競うことに関心と意味を見出せなくなり、
自分の事を知らない人達の世界や、
何でも自分のしたことの無い世界に足を踏み入れることばかりを始めました。
いつしか、
この連続をすることにより、新たな感覚が目覚めて来ました。
世間のものごとなんて所詮、あるフレーム:枠の中の、
「カテゴリー」の一つばかりです。
フレームの中だけの「カテゴリー」を超越できる感覚が、一度身につくと、
どんなカテゴリーも簡単に超越できるようになります。
種類のカテゴリー、組織のカテゴリー、ジャンルのカテゴリー、
国家のカテゴリー、人間の生きかたのカテゴリー・・
そもそも、本来人間の感覚は自由なものです。
「こうでなくてはならない」とか「こうしなくてはいけない」
なんてものは存在しないものです。
このようなものは、
後から出てくる人間が規制の為、あるいは分類するから起こるためで、
こういったものは「初心者:ビギナー」の為にあるものです。
それに規制なんてものは、後からくる人間のためにあり、
先を行く者に規制なんてそもそもないのです。
人間の頭脳の中に規制はありません。