これからの日本社会で老若男女に一番大切なものは

「倫理 道徳教育の尊さ」であります。


武術世界では「武徳」と呼び、

「仁義礼智信」をいいます。


「仁」は、弱き者へのやさしさと思いやり

「義」は、守るべき 守られるべき人の生き方、道

「礼」は、誠実さへの敬意とその姿勢

「智」は、知恵と工夫 日々の実践と伝承

「信」は、言うべきことと行動の一致、信念


これらを総括的に理解し、行動に起こす事・・・


それは、日々において、

常に冷静な分析力、判断力、行動力に加え、

未来の予測能力が求められるのです。


これは、テキスト暗記力やテストの高得点をマークすることだけを

目指すような教育では身につかないものです。


日々リアルタイムにおける、

実践、失敗、そして反省から始まる向上心の積み重ねで学ぶのです。


書物に書いてあることを暗記しただけで、人生何ができるのか・・


例えば、職場で こういう事があったとします。



自分のある上司が「不正」をしたり人を騙したりして利益を上げていたこと、

を知ったとします。

そして、それを知っている部下には、「絶対にバレないようにしろ」

と、指示があったとします。


こういう場合 あなたなら、「何をしてきましたか?」


その「不正」を正すのは、

上司に逆らうことは、目上の者を大切にしなければならない、

ことへの「不義理」になるのでしょうか。

「バレない」ようにと言うことを聞くこと、従わなければならないことは

「正しいこと」でしょうか。


私も数年前に、

こういうシチュエーションに遭遇したことがあります。

(現在は政府から奨励されたり、守られる時代ですが・・)


私は「不正」を糾したゆえに、辛い思いをする事になりました。


そして、多くの方々に堂々とその人々の面前で

「その事を問うた」ことをもって、

左遷、失脚させられた経験があります。


現在は、陥れられたどん底からも這い上がり、

有意義に、楽しくいい仕事ができています。


何故なら、その当時に正直で「逆らったから」こそ

「今」うまく行っていると、いえるのかも知れません。


「臨機応変」「真心」「魂」


そして応用力と実行できる行動力に、

「武の力」が結びついてこそ、

「倫理 道徳教育」がうまく進められると思うのです。


近い将来、本当の「武徳」が生かされる時代が来るでしょう。