人間の大脳には記憶する装置があって、


それに「善」「悪」の分別はないそうです。


あるのは、「インパクト:衝撃」のみです。



その後で人の脳は「善」「悪」の分析を左脳で行う、といわれます。


ですから「好きではない思い出」が、よく頭の中をよぎるのはそのためだそうです。


「好きな思い出」は柔らかく、そして楽しいものです。



その反対の方が記憶に残るのは、自分が受けたインパクトのせいでもあります。


それをやわらげるにはどうしたら、良いだろうか。



そういう時は、そのままにして、ありのままに見る事です。


そして、起きた物事をよく分析して、今現在からこれからが、


それがどうなるか、を考えれば、


与えられる影響力はそれ以上大きくはならないことに納得できます。



レアな「例え」ならば、


昨晩から今朝まで何回「飛行機の胴体着陸」を見せ付けられたことでしょう。


皆さんは今既に「インパクト:衝撃」にやられています。



本当のところ実際は今現在、飛行機は安全な場所で落ち着いて修理をされていることでしょう。



飛行場では、本来は昨日起きた事件は過去のものになろうとして、穏やかなはずですが、


しかし、インパクトを受けた人間たちのその後の行動は、


その時よりもより激しさを増していきます。



本来は無関係のはずの、


TV番組のニュースを担当するキャスターと番組ディレクター、カメラマン、新聞記者、ITの記者、


その番組に携わるスタッフ全員。



その誰もがあわてて興奮し、てんやわんやの状態で、


インパクトのあるニュース報道に分別、判断力抜きで、皆さん釘付けです。



そのTV番組を見た人達はそこからがスタートです。


今朝から話題は「胴体着陸」が第1位になることでしょう。



家では家族、駅では知人、会社で同僚、仲間に合えば「胴体着陸」


スポーツクラブの待合室や更衣室でも「胴体着陸」


皆さんの頭の中は「胴体着陸」


最近では「暖冬」「あるある大事典」


以前は「ライブドア」「耐震偽装」「靖国神社」などがありました。



今回の本当のインパクトは火花を散らす飛行機の映像ではなく、


生命をかけた機長の適切な勇気ある判断力と行動が一番素晴らしいことであります。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070313-00000230-jij-soci



そこから学ぶことは、人それぞれ誰であっても、


人の為に尽くし、


日々の自らの仕事に全身全霊をかけることがとても大事である、ということを教えてくれています。



そこに留意しておかないと、ただインパクトを受けただけでいずれ時間が経ち、


また大きな事件が起きて、大事なことが


忘れられて記憶の奥へ眠らせるのはよくありません。


そうすることがなければ多くの方々は、


実はとても影響されやすく、


洗脳されやすいだけなのかも知れません。