昨日、中国やその他アジア諸国では、春節 正月元日

自分は「旧暦」という言い方があまり好きではありません。

「新暦」は欧米暦であり、


明治六年1873年の改暦があってから日本では、今のカレンダーになりました。



日本でも「暦」は7世紀から、


19世紀までの知恵と工夫は1200年続けた工夫の集積知でもあります。

改暦は公にされることなく、政府が国民に伝えず変えた、と資料には記されています。




日本の昔話しを見ればよくわかりますが、冬は厳しく乗り越えるのがとても大変で、

明治政府はおそらくお正月の前倒しをすることで、


人々の気運を盛り上げてきたのではないのかと、私個人としては推察します。

そういった改暦の影響で大自然へのカウントが


かえってわかりにくくなってしまったのではないか、とも感じます。



導引などの考え方は全て常に陰暦を重視していますが、


やはり現代のようなデジタル感覚ではなく、

ゆっくりと自然を見つめ、


瞑想をして落ち着きを得て、身体を丈夫にし、

日々世間から聞こえてくる、


不安をあおるニュースに意識をとられない知恵と工夫の結晶であったと実感します。



Januaryは欧米月で、正月はアジア月です。

springを「春」と呼ばなければ良かったのではないかと思う事がよくあります。




今年は、600年に一度の「幸運の豚年」 だそうです。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann/20070218/20070218-00000016-ann-int.html




日本では「暖冬:暖かい冬」とか言っていますが


「寒のゆるやかな冬」とも言える筈です。

このような百花斉放が早く訪れる年を「幸運の年」というのが中国らしくていいな、と思います。




理由あって屋外で生活をしなければならない方々にとっては、


やさしい年でもあり、花々は早く咲かせることができ、

路面が凍って事故がなく、


滑って転んで怪我をする人が少なかった、と思えば「幸運」だと日本でも感じられるはずです。



なんでもかんでも世界中や国内の情報に頭を突っ込んで探してきては、


自分勝手に不安がる日本の社会の雰囲気はよくありません。


日々の生活習慣や行動に、


ゆとりや真心が失われている証でもあるように感じるのです。


中国では「宋」の時代から時間単位がはっきり定まっているそうです。



当然、誰でも知っている。

一分が六十秒
一刻が十五分


一日が十二時間
一月が三十日

それから

一紀が十二年
一世が三十年
一世紀が百年


ここからがすごい

一運(三百六十年)が十二世
一会(一〇八八〇〇年)が三十運
一元(一二九六〇〇年)が十二会

だそうです。




自動改札が詰まってはイライラし、


人を突き飛ばしてでも前に行き、電車に乗り遅れまい、と無茶する日常的な朝の通勤風景。



信号でも一分も待てなくて、日々事故原因をつくり出す社会の風潮。

そんな現代人のあわてふためいている時間感覚に、


自分たちで無意識に警鐘を鳴らしているのではないでしょうか。




そんな事を今年の「春」に教えられました。

自分も気をつけて、


頑張ってゆっくりと人生を充実させて生きていきたいと思います。