中国武術の素晴らしいところだと思うのは、日本では生まれにくい、
広い大陸的な発想と考え方などの、
歴史ある、知恵と工夫の集合知であるということです。
武術は、攻防技術としての面と、身体を鍛える体育としての面、
近年ではオリンピックを目指した競技種目として、
そして生涯自分で行える健康法として、人それぞれに活かされる運動です。
中国武術の良さは、
中華料理が世界中で愛される理由と、ほぼ一致すると思います。
中国は、歴史も長く 日本人としても交流の深い「国」でもあります。
しかし、近年世の中を見渡して分別しなければならないのは、
「中華人民共和国」という「国」を分析・解析する必要もあります。
以前は、共産主義的「社会主義」を標榜していましたが、
近年は、資本主義を導入した「社会主義」になりました。
その為に、中国国内での発展と混乱もあり、そのフラストレーションが、
昨年のような政治的なトラブルや、ビジネス的な騒動などの、
感覚と意見の相違が大きくなりすぎて、
その矛先を日本へ向けられ、あるいは中国へ向けられて、
国家間でも、問題を引き起こしたように感じます。
どちらが「良い」とか「悪い」とすれば、平行線は続きます。
互いにリスペクト:敬意を持ち、
互いの不動心:とらわれない心を大切にすることが大事だと思うのです。
中国が上でも下でもなく、同様に日本が上でも下でもありません。
日中双方の政府要人や、それに関連する組織は、
自分達の既得権益の「メリット」重視の姿勢を変えることができませんので、
双方両国間の民間交流で互いの、
エトス:信頼性の模範を示すこと。
パトス:先ず相手を理解しようと務めること。
ロゴス:その後に理解されようと務めること。
そして、互いのWIN=WINの関係を築いていくのが大事だと考えます。
将来の日中双方の未来は明るいと信じていますし、
実現させたいと思います。