いきなりですが、最近のソニーのデジカメはなんとなく魅力に乏しい感じがします。
性能は決して悪くはないのですが、どこか手を抜いているというか、「こんなもんでいいだろ」的な割り切り感がなんとなく漂っているているような。
……と言いつつ、新製品のVLOGCAM ZV-1 IIを買ってしまいました。
じゃーん。色は絹ごし豆腐色。
すなおにホワイトといわんかい
実はわたくし、VLOGは一切やりません。カメラはもっぱらスチル撮影のみ。
にもかかわらずあえてVLOGCAMを買ったのは、スチル重視の高級コンパクトデジカメはもはや絶滅危惧種で、種の保存はないと思ったからです。
VLOGCAM ZV-1 IIの最大の特徴は35mm判換算で焦点距離18~50mmという超広角のズームレンズ。
20mm以下の超広角は明らかにVLOGの自撮り用ですが、スチル写真にも使えるのではないかと。
VLOGCAM ZV-1 IIの発売日は6月23日。つまり今日。
付属品は動画撮影時にマイクの風切り音を低減するふわふわのウイッグのみ。
ハンドストラップすらありません。
そこで別売りのソニー純正ハンドストラップを事前に用意したのですが、なんと、ひもの幅が広すぎてカメラの穴に通りません。
こうなったら精密ピンセットとボタン糸で縫合するべ
カメラ買って縫い物をしたのは初めてです。
横浜市都筑区のセンター南駅の周辺を散策してみました。
コンパクトデジカメで超広角が使えるのは不思議です。
50mmではこんな感じ。
手ぶれ補正は電子式。レンズ側の光学式補正は搭載していません。
電子式手ぶれ補正はカメラのセンサーを動かすため、動画撮影時にアクティブ手ぶれ補正モードを使うと、センサーの可動域を確保するため画角が20mm以上になってしまいます。
スチル撮影ではそのような問題はありません。
画質はソニーらしく自然でシャープな仕上がり。
オートフォーカスは位相差検出方式。
測距点は静止画時で最大315点と一眼レフに引けを取りません。
静止画のフォーマットはJPEGですが、RAW撮影も可能です。
半日使用して「使いにくい」と感じたのは、動画と静止画の切り替えボタンが、電源ボタンと近いこと。
動画モードでは静止画が撮影できないため、電源ボタンと間違って押すと、いざというとき写真が撮れないことも。
コンパクトサイズゆえの弊害でしょう。
液晶モニターはバリアングルタイプ。
個人的にはチルトの方が好きです。
動画撮影に特化したカメラですので、のぞき穴式のビューファインダーはありません。
メニューも動画がメイン。
スチル撮影では使いにくいところもありますが、全体としてはソニーらしい洗練されたカメラだと思います。
お値段は今のところ約12万円。
お買い得感はさすがにないです。
おしまい
本日もご覧いただきありがとうございました。