先日のこと。
横浜港の大さん橋をぶらついたついでにターミナル内にある「cafe&dining blue terminal」というレストランでランチをしました。
「cafe&dining blue terminal」のカウンター席に座ると、広い窓越しに横浜ベイブリッジや氷川丸、対岸の山下埠頭などを眺めることができます。
ちなみにわたくし、外食すると写真も撮らずにすぐ食っちゃうので、グルメブログは完璧に苦手です。
この日のように連れがSNSと無縁のおっさんだったりすると、なおさら写真とか撮れません。
私がいただいた料理の名前は忘れましたが、公式ブログの写真がこちら。
パエリアとポークカツとサラダの組み合わせみたいな。
そのポークカツを見て、連れのおっさんが一言。
「俺さ。『イベリコ豚』って、ずっと『イベリ子豚』だとばっか思ってたよ」
そこでわたくしもカミングアウト。
「実を言うと僕はムール貝のことを、ずっと『アムール貝』だと思ってた」
「アムール? 『虎』ってことか?」
「ちがう。アムール虎のアムールじゃなくて、フランス語の『』だよ『』」
「フランス人はムール貝より牡蠣の方にアムールだろ。フランス人というと牡蠣を食ってシャブリをしゃぶるイメージがある」
「最近のフランス人は日本酒もけっこうアムールだけどね」
「おっ、見ろ。ロイヤルウイングが来たぞ。ランチしながら接岸が見れるな」
「ロイヤルウイングって間近で見ると、けっこうあちこち劣化してるなあ。窓まわりの塗料の亀裂なんて日照りの田んぼみたいだ」
「そりゃそうさ。元は60年前に建造された関西汽船の『くれない丸』だからな」
「え、マジ?僕は瀬戸内生まれだから『くれない丸』なら記憶がある。なんで教えてくれない丸」
「ファンネルマークは『ロイヤル(ROYAL)』の『R』だろうけど、『P』にしか見えない」
「窓の上下にある水道管みたいなパイプはなんだろう? カツオ釣るときに散水するノズルとか?」
「この船でカツオは釣らんと思う。窓掃除用の足場じゃないかな。知らんけど」
「タグボートは使わずに接岸するんだな」
「元がフェリーみたいなものだから自力接岸が基本だろう。サイドスラスターもあるみたいだし」
「救命装備は沿海仕様のライフラフトか。そのへんも客船というよりフェリーっぽい」
「この船も今年5月に引退するらしい」
「マジで?飛鳥IIも引退するし、横浜の海が寂しくなる」
「ならば瀬戸内海からガンツウをトレードするってのはどうだ?」
「ガンツウ?横浜の海にあれほど似合わない船はないと思うぞ」
「でもインパクトの強さにかけてはガンダムにも勝て…ないかも (自信がフェードアウト)」
「ガンツウがハンマーヘッドに接岸したら、どっちがターミナルビルかわからなくなる」
瀬戸内海をめぐる超豪華クルーズ客船「ガンツウ」
海上自衛隊の特殊船ではありません。
人呼んで「海に浮かぶひょっこり高級料亭 」
こちらハンマーヘッドのターミナルビル。
もはやでかいガンツウにしか見えん
その後、我々は食後のコーヒーを飲みながら「ロイヤルウイングは船なのになぜ名前が『ウイング』なのか」という問題について議論しました。
結論は「俺たちにとっては別にどうでもいい」でした。
おしまい
本日もご覧いただきありがとうございました。