マイノリティーに学ぶ「自分力」形成 | 横浜で読書とインプロと農業(旧:横浜読書会)

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2014年まで横浜の読書会&勉強オフ会を開催していました。現在は、発達障害の市民活動のため、読書会の開催をお休み中です。

本屋で平積みされているのが気になって

購入した1冊です。

オカマだけどOLやってます。完全版 (文春文庫)/能町 みね子
¥690
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著者の能町さんは自称「オカマ」だそうで、

性同一障害という名称を使われていません。



最初、わたしからすると「オカマ」の方が違和感があったのですが、

それも文章を読んでいくにつれて能町さんの考え方が分かり、

「オカマ」でもいいのではないかと思いました。



でも、ご本人が自称はいいけれど、

他人からは言われたくないといわれています(笑)

だったらどういえば・・・(--;



それはともかく。



能町さんのような身体の性と自分の感じる性が一致しない方は

社会的にはマイノリティーな存在ですよね。



その中で、自分がどうあるべきかを考えるのは、

手探りになっていくと思います。



小説に書かれている時点では、

自分に対する意識もはっきりしていると思いますが、



十何年も前、能町さんが自分の性について自覚する時点では、

周囲に「これで大丈夫かな?」とアドバイスを求めることも

難しい状況だったはずです。



だとしたら、どうやって自分を見つけていったのだろうか。



きっと、生活のなかで感じる気になることをつぶさに観察して

自分の中にある違和感を考えにしようとしていったと思うのです。



「これは自分らしくない」

「らしくないって、なにが?」

「どうしてそう感じる?」



そういった内的会話を自分の中で行われていたでしょう。



そうやっておおっぴらに語れない何かを

自分の中に形にしていくという過程があったと思います。

これは、マイノリティーが何かを表現する際に必要だと感じます。



このような過程に興味をもってこの本を買ったのです。



そして、この過程は、みんながまわりの人に

新しい考えや事実を言うときの心理的障壁を打破する過程に

似ていると思うのです。



新しい考え方、新しいアイデア、新しい方法というのは

「常識」や「みんながこうしている」や「前からこういう方法だよ」に対して

マイノリティーですよね。



この本からは、


「周りに分かってくれる人がいないけど、

どうしても自分の価値観やアイデアを大切にしたい」


と感じていたときにも何か感じることがあると思います。


一見関係ないような著書からも、

学び取れることがあると思います。



そのように本からいろんな見方や情報が取り出せるということが

あなたの読書を豊かにしてくれると感じています。



この本、あなたならどんな切り口で見るでしょうか。



気になったら手に取ってみてください(^^)




第11回読書会の詳細が決まりました!


日時 4月17日(日)11:00~14:00
場所 マイスペース関内店(JR線根岸線関内駅から徒歩3分)


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