広範囲タトゥー:皮弁法による分割切除 | エーブのブログ

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徐倫のタトゥー広範囲のタトゥー首


モニターさんは 28歳男性です。
20歳の時に 国内でプロの彫師に

よる機械彫りで タトゥーを

入れました。





前胸部・肩・上腕にかけて

バラの花柄のタトゥーが

広範囲に亘って存在します。

赤や緑色が主体なので

レーザーの効果が出にくい

タトゥーです。

確実にタトゥーを消すためには

外科的処置が適応になりますが

手術法の選択に大変悩みました。



結局 皮弁法を主体にして

分割切除を行なっていくことに

決定いたしました。


範囲が広いので 手術回数は

片側で4回から6回以上

全部取り切れるまでの期間は

2・3年以上かかるでしょう。

途中から術式を変更して

植皮術を併用することになる

可能性もあります。


1回目の手術の3週間後です。





この時期では 通常キズ跡は

赤く盛り上がりますが その後は

だんだんと目立たなくなります。



私自身が大変驚いたことですが

この患者様は「キズの治り」

「皮膚の伸展」が大変良好で

想像していたよりも かなり

早い時期に回復されました。

おそらくは体質的に 創傷治癒に

対して素晴らしく優れた基礎的

身体能力をお持ちなのでしょう。



そのため その後の手術も

予想より早い時期に

行なうことが出来ました。



結局7回の手術を施行し

初回の手術から11ヵ月後に

タトゥーは全て切除法により

取り除くことが出来ました。



術前の写真と比較してみます。

(上が術前 下が術後です)













20151022日に右肩の

残存タトゥーを切除したのが

最後の手術になりました。

写真はその2日後のご状態ですので

まだ右肩には縫合した糸が

付いています。


他の部分もまだキズ跡の赤味や

盛り上がりが強く 痛々しい

ところが有りますが この後は

数ヵ月~1年程度経過して

赤味は薄く盛り上がりは

平坦になってまいります。


広範囲のタトゥーを分割切除で

取り除いて行く場合には

治療期間が長期化するケースが

あります。

患者様の中には

「本当に治るのだろうか?」と

その期間に非常に強い不安を

抱かれるかたや 諦めて治療を

途中で断念してしまうかたも

いらっしゃいます。


正直なところ今回のケースでは

私自身が

「切除法のみで全部取り切る

ことが出来るのだろうか?」

と疑問に思った時期もありました。


最終的にタトゥーが消えて

良好な結果を得られた理由として


①患者様の皮膚の回復力が

とても良好であったこと


②大変有り難いことですが

ずっと当院を信頼して頂き

治療を継続できたこと


以上の点が要因であると

考えています。








叫びタトゥー除去をお考えのかたは


ベルよこはま エーブクリニック ベル


に ご相談ください。