トランシルヴァニアへの旅 | 五郎のブログ

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桃源郷は山の彼方にあります

トランシルヴァニア(ペンシルヴニアではない)に行ってきた。
1897年に公開された英国人ジョナサン・ハーカーの日記によれば「ヨーロッパのうちでも、文明にもっとも遠い、世間にしられていない地方・・、世界中のこれはという目ぼしい迷信は、すべてこのカルパチア山脈の馬蹄形のなかに結集されており・・」(平井呈一訳)そんな地域である。
当然、日が沈むと墓場から吸血鬼が抜け出し、満月には人狼が暴れ、聖ジョージの前夜は悪魔が跳梁跋扈し、ヴァルプルギスの夜は魔女が空を飛んでゆくのである。
この地を訪れた日に「野犬に気をつけなさい」と注意された。なるほど、その辺に犬がうろうろしている。
同行者に早朝のランニングを欠かさない者がおり、日が昇る前に外にでた結果、大きな犬に襲われかけた。彼は犬と認識していたが人狼の可能性もある。
ドラキュラ城と言われるブラン城を訪れたが、実際にはこの城はドラキュラの居城ではなく、トゥルゴヴィシュテにあるそうだ。
その後ドラキュラが生まれたシギショアラにも行ったがドラキュラの胸像があった。首都ブカレストにも記念館を建設中で、この国ではドラキュラ崇拝が行われているようだ。
写真撮影をしてきたが、何故か1枚を除いてすべて消滅していた、ドラキュラの呪いかもしれない。
その一枚を公開する。ヴラド・ドラクルとはドラキュラの親父の名である。