また一人、友人が亡くなっていました。友人を亡くするのはこれで三人目です。
亡くなった友人は、30年ほど前に原宿で「リリトハウス」というパブのマスターをやっていました。店名はパブで働いていた美少女小説家リリトさん(ペンネーム)に因んだようです。
ダイビング仲間が、ダイビングショップを原宿に開店したのをきっかけに、よく遊びにいっていました。
「リリトハウス」はビデオプロジェクターを設置していて、当時の日本では観れない映像を上映していました。
映像が好きな人が集まり、時には居合わせた客同士で話が盛り上がり、二次会に流れることもありました。(マスターや看板娘のリリトさんも一緒の時もありました)
なじみの客は、勤勉で優秀な会社員達、無職の飲んだくれ(当時の私・・・今も同じか)、社長の息子(愛車セリカXX)、ジゴロ(社長の息子の親友)、美少女漫画家(「ちょっと気分はアメリカン」のサイン入り単行本持っています)、あまり売れていない雑誌の編集者の方達、ライブハウスで演奏していたロックバンド、おたくの元祖みたいな学生達、等様々でした。
常連客や、同じビルで骨董品屋を営んでいた曽我町子さんなんかと一緒に伊豆へキャンプに行ったこともありました。
マスターとリリトさんは結婚し、その後「リリトハウス」も閉店して、マスターは会社員に、リリトさんは地方公務員になり、二人の娘さんにも恵まれ、幸せな家庭を築きました。
私と勤勉で優秀な会社員の一人であるM氏(大手の建築設計会社のお方です)は、その後も御夫婦と何度か会っていたのですが、昨年にマスターが亡くなったことを先月に知りました。
M氏も私も、また御夫婦と会う機会を楽しみにしていただけに、とても残念です。
謹んでお悔やみ申しあげます。
りりとはうすの思い出 その2 もあります 当時りりとさんの書いた文章が読めます。