以前、私の本職についてのブログを書きました



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今日はその続きのお話をしたいと思います😊

現在、ビザを申請して渡米の準備をしていますが、残された日本での時間をいかに有効に使うか、が目下の課題でした。



言語聴覚士をアメリカでやろうとすると新たに大学院に行き直して資格を取らないといけなく、時間もお金も(2000万位)かかります💦



日本の資格を持って行って、実習やら足りない単位のみカバーする、というやり方もありますが、同じ様な事をやった理学療法士の友人の大変そうな姿を見ていると

私には無理。。ガーン

という言葉に尽きます。。。


トランプ政権に変わってから求められるTOEFLのスコアも上がって難易度も上がっているみたいです。



何も仕事をしないのもつまらないので、アメリカでは以前も少しやっていたお料理に関する仕事をしたいと思うようになりました✨



そんな時にふと入った本屋さんでカレー特集をしていて見つけたインド人Aさんの本🇮🇳


立ち読みしてその時は買わなかったものの、家に帰っても気になり、Amazonをポチっとしました😅


読んでいるだけでワクワクするような♡
スパイスの良い香りが漂ってくるような♡




Aさんの事が気になり、インターネットで調べたらインド料理学校を開いているよう。



そして、なんと、アシスタント募集ー!とあるじゃないですか!!




アメリカ人はスパイシーなものは好きだし、ハーブやスパイスの使い方を知っておくのは自分の幅を広げられると思いました💡




ここでかなり心動かされたものの、常勤では無さそうだし、医療の仕事も(担当の患者さんも沢山いたし)あったので、


そういうのもあるんだなー



と心の中に閉まっていました。








でも、やっぱりずっと気になっていて。。



数ヶ月後、とりあえず話だけでも聞いてみようとメールをしてみました。



指定されたホテルの喫茶室に行くと、出迎えてくれたのは何故かAさんの旦那さん(インド人)とその秘書の様な方(日本人)



2時間程色々話したのですが旦那さんが何故か私を随分気に入って下さり、是非、仕事をして欲しい、と。



真剣に考えたあと、実は一度断りました。



お給料が下がるのも気掛かりでしたし、周りに
胡散臭くない?!
と反対もされ😅




でもその後、ご主人も秘書さんも電話で必死に説得をされ。。




そこまで言ってくださるなら、と病院を辞めて働こう、と決めました✨




常勤で雇って下さるなど条件面でも折り合いが付き、魔訶不思議なインドの世界に足を踏み入れました😊




小さなインド料理教室ですが、何故か仕事は大忙し💦



海外の方ときちんと働いたのは実は初めてで、インドの方とこんなに密に接したのも初めて。



勿論人にもよるけれど、何というか。。



人使いが荒い🤣




お料理教室のアシスタントだった筈ですが、Aさんの秘書の様な仕事でした😅





週に数回の料理教室ですが、必ず試食用のカレーは結構前に仕込みます。



何故、試食用に別にカレーを用意するかと言うと・・・


味が全く変わるからガーン


朝作ったカレーをお昼に食べるのと、数日前に作ったカレーを食べ比べると、味が全く違います。


なんて言うか。。

スパイスが落ち着く、というか


全体がまとまって、より深い味になるんです。




コレは働いていて、凄い発見でした❣️



アシスタントの仕事は細かく、じゃが芋の切り方まで決まりがあります


先に入っている先輩は、みんな良い人達で、細かい事を沢山教えて下さいました😊


これは仕込みをしたチョレ(豆の炒め物)


大きな鍋が沢山並んで圧巻です‼️



朝からみんなで黙々と作り、10時半ぐらいにはこの状態。



Aさんは思い立った時に直ぐに出来ない状態だと怒ってしまうので(怒ると怖い🤣)朝イチで直ぐに取り掛かれる様、前日帰る前は何度もチェックしたものでした。。



たまに失敗して怒られる事もありましたが
おっしゃる事はごもっとも!
なので、次に同じことをしない様、気をつけました。


言語聴覚士の仕事は専門職なのでチームで動くという感覚でしたが秘書のような事は初めてで。


人の下で働くのって難しいな、と思った反面、色んな意味でもとても勉強になり、濃い、良い経験をさせて貰いました✨



これは仕込みのガルパンゾーと玉ねぎの炒め物




入って直ぐの頃、チャツネ係になり、ひたすらチャツネを作って瓶詰めしたのも良い思い出




まかない豪華バージョン

一番豪華な賄いでした 笑
当たり前ですが、賄いは毎日インド料理🇮🇳





でも、本当に体調的にも辛い時があって。。




冷蔵庫の奥にお醤油を隠し持ち(多分バレていたと思いますが😅)買物ついでに食材も自腹で購入しうどんやパスタもたまに食べてました💦




スパイスの使い方は勿論、種類すらあまり良くわかってない私でしたが毎日インド料理を一緒に作り、辛いことも沢山ありましたが、今から振り返ると宝物の様な時間だったんだな、と思います✨




そんな魔訶不思議なインド生活がある日突然終わります。





Aさんのご主人がやって来て、突然、

お給料が支払えません

と宣言されてしまいました😱😱😱






入社してから分かったこと。


元々資金繰りが悪化していて余裕が無いのに、採算度外視で私を雇ってしまったらしいです。。


病院のお仕事より月給も2桁下がって、それでも来て欲しいと言って下さり決めた事だったので、残念ではありましたが、無い袖は振れないだろうし、仕方ありませんでした。。




きっとあそこの空間そのものがインドで、日本の普通の会社だと有り得ない事でも何でもありな場所だったのだと思います💦








退職して、暫くしてから知った事。


私が辞めた後、ご主人もAさんも体調を崩してしまってお料理教室を続けられる状態では無くなってしまったそう。。





たった半年ちょっとでしたが、あの時間を思い出すと切ない気分にもなります。





Aさんから教えて貰った事は沢山あって、遠くからですがAさんもご主人も幸せになって欲しいな、と願うばかりです。





そして、毎日これでもか!というほど使っていたスパイス✨




辞めた後もインド式のカレーやサブジ(炒め物)を作ったり、フレンチみたいなのを作った際もクミンやカルダモンを入れた創作料理、みたいなのも作っています。





短い間でしたが、Aさんに教えて貰った事は無駄にせず、しっかり自分の中で応用していきたいです😊