時代の恋人
前川 裕
昭和時代、デビュー間もない女性歌手Kのマネージャーとなった水島
やがてスターダムに上がり歌姫と呼ばれるKへの恋心を封印し、居酒屋で働くキエと交際を始める。
読み進めていくと「K」は「藤圭子」をモデルだとわかる
デビュー当時、口数少なくて暗いイメージ、薄幸で表情も少なく、だけどその歌声は顔に似合わず、ドスが効いて、人を惹きつける歌声でとても上手い
その当時、私も彼女の歌声に惹きつけられた
本書では、藤圭子の生き様は忠実に描かれていると思うが、その他の人物はフィクションであるらしい
懐かしさいっぱいで読み進めた
「K」と、どことなく雰囲気が似ているキエに水島は惹かれていく
ケータイがない時代で、人との待ち合わせは随分と困ったものだ
昭和を懐かしく思い出しながら、水島の生真面さを応援し読破しました。