小池 真理子



1995年10月31日 初版発行


かなり昔の作品で、表紙は官能小説のようで…

刺激的でエロいところもあった


が、「恋」というタイトルとカバー表紙が私的には馴染めなかったが読み進めた


連合赤軍が浅山荘事件を起こした1972年の冬

当時学生だった矢野布美子は、大学助教授の片瀬信太郎と妻の雛子の優雅で奔放な魅力に心を奪われ、彼ら二人との倒錯した恋にのめり込んでいた。

だか幸福な三角関係も崩壊する時が訪れ、嫉妬と激情の果てに恐るべき事件がー



連合赤軍が出てくるが、事件とは全く関係ない

ただ、布美子が付き合っていた前の男が連合赤軍のメンバーだった

のちに、別れて彼は病死する


助教授、その妻、布美子の複雑な三角関係


布美子が猟銃で男を撃ち殺した

事件を起こした布美子は、服役10年後に出所した

その彼女にあるきっかけでノンフィクション作家の鳥飼が、彼女の事を書きたいと訪ねてくる


断り続けていた布美子だが、自分の命が癌に侵され

余命わずかとなった


バッハのマタイ受難曲、生前布美子が好きだった曲

私は知らなかったので、YouTubeで調べた

崇高なクラシック音楽、私には少し馴染めないが

彼女の心境に近づきたくて聴いてみた



彼女の人生は20代で最高の人と出会い、燃え尽き、そして最悪の事件を起こす


その思い出だけで生きていける


鳥飼は、布美子の人生を聞き取り、それを作品にはしなかった


それは鳥飼が彼女に「恋」をしたから…