娘の手術も無事に終えて私は一旦我家に帰った
とりあえずは悪いところを取り切ったはずと主治医は言ってくれた
予定外他の臓器にも癒着していた悪いところも取り切ったとの事
こんなに進行が早くて、その進行に痛みも感じられない癌って、本当に恐ろしい
娘の入院ひと月前に、私の96歳の母が貧血気味で緊急入院した
そして誤嚥性肺炎になりかけ、3日目から酸素吸収やら点滴を装着された
あとひと月もつかどうかと医者に言われ、数少ない家族が変わるがわる面会にきた
その後母は持ち直し、鼻酸素と点滴でひと月となる
今も、悪いながらも症状は安定しているが、もうしゃべる事はとうに出来ない
こっちも、あっちもで私は手一杯のお手上げ
でも忙しいながも自分でも驚く程の体力がある
こんなにあっちに行ったり、こっちに行ったりと移動しているのに、私は元気だ、今のところは。
一方娘の方は10日程で退院となり、手伝いに行く予定であったが、リハビリを兼ねぼちぼちやるから来なくていいと言われた
回復が早いと主治医に言われて嬉しそうだった
本当に行かなくていいの?と、娘に念押しをしたが、いいらしい、気を遣っている訳では無いと
なのでこれから私は母一本で見守る事が出来て、少しゆとりが出来た感じ
今迄にもこんなに忙しい日々を過ごした事がなかったし、それに自分自身が対応出来るか不安でもあったけれど、人ってその時々でそれなりに慣れてきて
案外冷静に出来るものなんだと思った
もう開き直るしかないけどね
いくら頑張っても、それはなるようにしかならないのが人生
その瞬間自分が納得が出来る事であればいいんじゃないか
老人医療入院の関係で、母は入院2ヶ月となり、今度は隣の棟の介護施設に移る事になった
ここもタイミングが良く空きがあって良かった
もう言葉も発する事もなく、一日中目を瞑り寝ていて、たまには目を開けいる時もあるが、話しかけたら少し目が動いたりする母
手も足も枯れ木のように細くなってしまった
母を最後まで見届ける事、それが今の私に出来る事