鼓動
葉真中 顕
ホームレスの老女が殺された
犯人は48歳、無職、独身、恋愛経験なし、ずっと引きこもりの男
刑事と犯人、二つの孤独な魂が交錯する
「承認」されなかった
引きこもりの男は誰からも「承認」されなかったと言う
「承認」とは事柄の事実を正当だと認めること
この言葉に翻弄、憧れ、自分を認めてくれることを願い続けた
そんなに大事な事なのか
中高生の頃いじめにあい、仕事は長続きできなくて、その後48歳まで引きこもってた
一方刑事の綾乃にも辛い過去があった
離婚し、我が子を手放した
8050、親が80歳で働かない50代の我が子の生活を年金で支える
辛い…が増えている
彼が何故殺害を犯したのか
読み応えがあり、考えさせられる
ぜひ一読を…