カサンドラのティータイム
櫻木 みわ
訪問させて貰っているブロ友さんが紹介されていて、興味があり速攻で予約しました
スラスラ読み進み、一日で読了
とても読みやすく考えさせられる本です
内容
夢をかなえるため上京した友梨奈と
夫との歪な関係に苦しむ未知。
周りに言葉が届かない苦しさを抱え…
本書では
「自己愛性パーソナリティ」
という言葉が出てくる
ネットで調べてみると説明文がわかりづらい
いくつかタイプがあるみたいで、
他者を気にかけない尊大な誇大型と、
他者の視線に敏感で、恥の概念が強い過敏型がある
その不安定な自己を隠すために、ひとを魅了することに長けていて、周囲のひとは、その魅力に惹きつけられることはあっても、問題に気がつくことはほとんどない。
関わった人は、激しく傷つけられ、くるしむ。と。
モラハラの加害者は、自己愛の問題を抱えているケースが多いという
暴力を受けた人は、暴力が次の行き場を探す
連鎖するのです
本書では、自己愛性パーソナリティの症状が描かれてる
この症状がある人は過去に親、身内から同じ暴力を受けていることが多いと言える
被害者は加害者にもなる場合もあるということ
そして
「カサンドラ症候群」
自己愛を持っている人から受けたひとの症状のこと
パートナーが自己愛性パーソナリティ障害だとしたら
場合によってはその人から共感や情緒がえられない
これは、その人と深く関われなけばわからないのです
そして、外の人には問題が見えにくく、その苦しさをいくら伝えようとしてもわかってもらえない
信じてもらえないことから、心身に苦痛をきたす
ひとの心の中なんてわからない
この世の中いい人ばかりではない
ただ言えることは、自己愛性パーソナリティ障害って
育ってきたその人の環境生い立ち、周りの家族との関わり方が、とても影響されるってこと
本書の友梨奈と未知
全く関係性のない彼女達が、どういう関わり合いをするのか、ぜひ探って欲しいです
出会えて良かった本です。