棘の家
中山 七里
中学教師の父親は、クラスで起こるイジメから目を逸らすような、事なかれ主義だった。
しかし小6の娘がイジメで飛び降り自殺を図り、被害者の親になってしまう。
加害児童への復讐を誓う妻。
父親を責める息子。家庭は崩壊寸前だった。
教育者としての矜持と、父親としての責任のあいだで揺れ動く。
そんな中、犯人と疑われていた少女の名前がインターネットに書き込まれる。
私の感想
教師としての立場、父親としての立場。
娘が自殺未遂し、その原因を知るのは親として当然。
そしてそれがイジメられてた事が原因となると、誰がイジメの加害者なのか知りたい。
だが、学校側はイジメは認めたくない。
そんな中、SNSで学校名や個人情報が拡散される。
人の不幸を喜び、まるで探偵の様に調べ上げられる。
そして、その情報を知りたがっている人達。
恥ずかしい話私もそのうちの一人とも言える。
この本では不幸中の幸いで、女の子は奇跡的に一命を取り留める。
被害者家族が加害者家族を責める。
と、普通ならそこで終わりだけど、本書はここからまた驚く展開がある。
家族それぞれの表に出ない秘密。
子供や家族が何を考えているか、仕事や家事に追われてると、面倒な問題は避けたい心情。
人の心は変わるんです。
変化があるのが生きている証拠。
今年アナベルドライが沢山出来てスワッグをハンドメイドした。
ユーカリも日に日に伸びて、いらない枝をカットした
部屋に飾って。