後悔病棟
垣谷美雨
早坂ルミ子は末期ガン患者を診ている医師
ある日不思議な聴診器を拾う
その聴診器を胸に当てると、患者の心の声が聞こえてくる
もし過去に戻れるなら…
聴診器の力で、あの日へと戻った患者達の人生は
どんな結末を迎えるのか。
末期ガン患者の心の声を聞く
そんな医師がもし本当にいたら素晴らしい
一人一人の患者に最後まで寄り添ってくれるなんて
この本の末期ガン患者達、そうでなくても誰でも
過去のあの時あの場所で、違う道を選んでいたら…
と、思う事がある
違う道を選んでも今より必ずしも幸せな道とは言えない
最後の解説、吉田信子さんが素晴らしい
垣谷さんが届けたかったのは、自分の人生を信じることの大切さ、だ。
こんなはずでは、と思う気持ちを汲んだ上で、それでも、あなたの人生はあなたが選んで来たのだから、人生も、自分自身も否定はしないで欲しい。
たらればでやり直してみたところで、今度はまた別の不平不満も出てくる。
どちらを選んだとしても、人は選ばなかった方の人生に心が残ってしまうものだ。
人の気持ちは欲張りなものなのだ。
そして、人生は選択の連続だ、と。
一つ一つの選択は点だけど、その点が繋がって、人生になっている。
どこで間違えたのか、とか、どの選択が正しかったのか、とか、いくら考えてもしょうがない。
大丈夫、今のあなたが、あなたなんですよ。
(よしだのぶこ/書評家)
最後に素晴らしいエールが待ってます。
この言葉に励まされ
さあ!
今日も元気で頑張るぞ