寄居虫女 ヤドカリオンナ
櫛木理宇
図書館のおすすめ本で、読んだことがない作家さんだったので。
この小説はサイコホラー
あまり読まない分野なんだけど、ハマった
帯に書かれていて内容は
平凡な家庭に巧みに入り込んでしまう、山口葉月。
白いワンピースに白塗りの厚化粧した異様な女。
やがて家に「寄生」を始める。
侵食され壊れ始める家族の姿に、その家の高校生の次女は抵抗を始め…
白いワンピースに白塗り厚化粧ってメルヘン半分、
ホラー半分で、私が求めてた世界と違うと思ってました
が、その異様な外見がこの家の住人といっしょで私も
なんと馴染んでくるのです。
白塗りの女、山口葉月が他人の家に入り込み、人の弱さに食い込み初めはいい人ヅラをしているが、その内家庭一人一人を巧みに手なづけていく
考えられない内容だけど、読み進めていくと
これはもしかしたら有りかも…
と、思ってしまう
どの家庭でもお互い不平不満はある
そして誰でも何かしら悩みもある
人が持っている心の闇を聴いてくれる人がいたら、
同調してくれる人がいれば
吐き出す事でストレス発散したり、気分が良くなり
その人を信頼してしまうかもしれない
人が落ちていくパターンを知り尽くした女
ゾクゾクしながら
私ももしかしたら寄居虫(ヤドカリ)されるかも
と、不安になりながら
読み終えました。