獏の耳たぶ
芦沢 央
あってはならない事件で胸が痛い
生まれてたばかりの子をすり替えるなんて…
自ら産んだ子を自らの手で「取り替え」た、繭子。
常に発覚に怯え、うまくいかない育児に悩みながも
息子、航太への愛情は深まる。
一方、郁恵は「取り替えられた」子と知らず、保育士として働きながら、息子、璃空を愛情深く育ててきた。
それぞれの子が4歳を過ぎた頃、「取り違え」が発覚
元に戻すことを拒む郁恵、沈黙を続ける繭子
そして一心に「母」を慕う幼子たちの行方は…
これは胸が痛い…
産後の精神不安って言うのか
仕事が忙しく立ち会えない夫、付き添いの身内も無く
帝王切開で産んだ繭子。
同じ日に出産した郁恵は保育士で、性格も明るく子供好き。
前半は繭子の取り替えを悔やみながらも、言い出せない辛い心境。
後半は取り違えを知り、育ててきた子との別れに悩む郁恵。
前半は読んでいると、とても辛くて
何度も何度も途中で投げ出したくなった。
これはやってはならない犯罪よ
こんな話考えられない
昭和の時代じゃないんだから、今の時代では考えられない
防犯カメラあるでしょう
結末はこれが最良かと思ったり、これしか方法が無いじゃないかと思ったり…自問自答
子供が犠牲になる話は辛かった