家族じまい


桜木紫乃





親の老いをみつめる

家族の行き先とはー。


ふたりを単位にして始まった家族は、子供を産んで巣立ちを迎え、またふたりに戻る。

そして、最後はひとりになって記憶も散り、家族としての役割を終える。

人の世は伸びては縮む蛇腹のようだ。

               <本文より>



北海道に住むある家族の話

親の事情で子供の将来を決め、順調に進めばいいけど

人生いろいろ、迷ったり、後戻りしたり…


子供が結婚で家を出た時は、親は50代か60代


それから20年

親は80代になっている


一方子供の方は子育中や、一区切りついた頃かな


結婚して実家を離れ、年に数回しか帰らない子

子は子の生活リズムがあり

親と会わない期間も長くなる


そんな時

老親が認知になったり、身体の具合が悪くなったり

入院したりと知らせがある



長らく親と離れていると、今更いっしょに住むなど 出来ない

子供として一応様子見に行くだけ


兄弟姉妹があれば、親の今後の相談をしなきゃいけない


どこの家庭でも絶対に巡ってくる事


この本は暗い話で挫折しそうだった


認知になったり、病気になったり

誰かの手を必要になる時は絶対訪れる


いつしか子供と親の立場が逆転してる


親がずっと元気でいてくれるのは、有難い事だけど

そうもいかない


誰もが同じ道を辿るけれど、なにか良い道はないのかと思う


いずれ訪れる老後、不安もあるけれど、出来るなら楽しく老後人生を送りたい


それはきっと見つかるはず‼️