架空のおにぎりを取りに行こうとする11㎏の息子を落とさないようにするのが体力的にきつくなってきた頃、看護師さんがようやく来て
「なかなか眠れないみたいですね…。眠くなるお薬追加するかどうか、先生に確認しますね」
と言ってくれたけど、もうこれ以上薬を追加するのは正直気が引けた。
この異常行動がもっとひどくなるような気がして。
息子が飲んだのは「ミダゾラム」。
手術の経験があるので以前にも飲んでるけど、そのときはコロンと寝たんだけどな…。
結局、追加のお薬が病室まで上がってくる前に息子は眠ったので、脳波の検査技士さんを待つ間にひたすら仮眠をとった。
待つ間だけでなく、検査中もずっと寝てたけど…。
「お母さん、検査終わりましたよ。」
と声をかけられて飛び起きて、検査の結果を聞くと【正常な脳波】だった。
まだ可能性として残されていた脳症、またはてんかん。
これらが否定され、息子が起こしたのは「二時間の痙攣重責をともなう複雑型熱性痙攣」という診断で確定した。
大変な二日間だったけど、これで無事に退院し、何事もない日常をまた送れる。
日常。
これ以上の幸せってあるだろうか。
子どもたちの入院は何度か経験し、その度に日常以上の幸せは存在しないと感じてきたけど、
またまた強く、それを心に刻むこととなった。
その後の対策として、息子は今後発熱時に痙攣予防としてダイアップを使うこと。
ダイアップが、100%痙攣を予防してくれるわけではないこと。
今後も、痙攣を起こして不安なときは救急車を呼んでもいいこと。
5歳を過ぎる頃にはほぼ痙攣を起こさなくなること。
丁寧に説明してくれる主治医I先生と、今回の入院で担当してくれた二人の医師は、
きっとまた痙攣は起こすけど。
でも、母親の私が前向きでいられるようにしてくれた。
感謝の気持ちでいっぱいです。