一軒目 いきなりの 駅前の立ち飲み
彼女は 「生!」 と一言
私は 梅酒をロックで
少しのあてと 軽いおしゃべりで過ごす
二軒目 パスタ屋にて
彼女は 再び 「生!」
私は グラスワイン白
その後彼女は グラスワイン
ピザに にんにくと唐辛子の効いたパスタと
思い出話に花が咲く
店を出ると もう少し飲みたいと彼女
三軒目 静かな和食の店へ
はい 「生!」
私は 麦焼酎の水割り
その後彼女は 芋焼酎をロックで2杯
丹波の黒豆の枝豆をつまむ
弾む話で 会えなかった時間を埋める
この決して健全・堅実とは 縁の無さそうな
私とは間逆のこのゆるゆるな女と なぜか気が合う
常にトラブルの中にいる彼女は
相変わらずおしゃれをして 煙草をふかし
ケラケラと笑い飛ばす
今日はいっぱい時間があって いっぱい話せた
私の知る限り彼女の人生はいつもトラブル続きで
やっぱりここ数年も トラブルの中にいたようで・・・
あまり自分のことを話さない彼女が
1年前本当に死ぬかと思うほどの事件をのり超えてきたことを話す
やっぱり~と 私は笑ってしまった
そして私は 「えらいわあんた!よく生きててくれて。嬉しいマジで」って言った
嬉しいよ生きてて今日こうして私の横で
相変わらずおしゃれをして一緒に笑ってくれて
泣きそうだった 楽しくて嬉しくて
今日は本当に元気もらった 変わらない彼女が嬉しかった
彼女ほどじゃないけど 彼女を見てたら
頑張ってきた自分も間違ってなかったと思えた
店を出ると もう一軒行きたいって・・・おいおい
四軒目 閉店も近いのに カクテルを飲みに
彼女は ジンライム
私は ソルティドッグ
サーモンのサラダとともに
そのあと まさかのふたりカラオケ
そしてお約束 「生!」
私は アイスコーヒー
ガッツリ 唄いまくり
終電はとっくになくなり 彼女はタクシーで帰っていきました