毎朝なにを着たらよいのか大きな気温差の続く毎日、年賀状やおせちの販売という師走への足音が聞こえてきましたね。
インフルエンザが猛威を振るう中、最近はテレビでも
「長引くコロナ後遺症」
の現状について度々放送されています。
偶然、ピアノ講師の方がコロナ後遺症と向き合う姿の映像を偶然に見た時、
こんなにも同じ症状で同じ思いの方がいらした事にびっくりしました。
スマホなどの文字だけでなく、文字以上に読みこなしてきたはずの楽譜は【極度のめまい】のようになってしまい、数秒しか読むことの出来ない期間がかなりありました。
そんな毎日の中で偶然聴いたのはテレビドラマのテーマ曲となっていた
アンドレ・ギャニオンの名曲
〜めぐり逢い〜
メロディの美しさに思わず涙が溢れました。
なんとかこの状況を克服したい…
演奏することを諦めたくない…
その一心であっても、演奏の途中に【ブレイクフォング】から指が脳の指示と一致してくれなくて中断し、
60テイク以上弾き直した作品もあります。
本来なら初見でも演奏出来る作品に数日かかった日もあります。
それでも数々の美しい作品と心に、全身の岩のように固まってしまった神経をわずかながらもほぐしてくれるような…
美しいメロディは私にとって最大の音楽療法となりました。
それでも演奏をを公開する度に
- YouTubeを更新できるほどに元気そうじゃないですか?
- YouTubeが出来るのに本当に体調が悪いんですか?
- etc…
という内容のメッセージはたびたび受けました。
何気ないその一言に傷ついたし、悲しいし、ただでさえ辛いのに傷に塩をぬる以上の言葉は体調へ直結しました。
長引くコロナ後遺症は、じわじわと悪化しながらぶり返し,藁にもすがる思いで後遺症外来を受診。
7月8月は演奏活動は原則ドクターストップとなっていました。
それでも自宅にてコツコツと、自分で作った演奏リハビリルーティーンを継続し、
自主音楽療法を信じてきた事で、9月も後半になったころ、演奏時間3分の作品が限界だった状況から、演奏時間6分を越える演奏時間の作品が弾けるようになってきたんです。
見えない真っ暗なトンネルからほんの少し出口がぼんやり見えてきたような…
ここまで本当に長かった…
そんな気持ちを感じられる幸せをひとり、かみしめています。
アンドレ・ギャニオンの作品を最初に配信した
「セピア色の写真」
ギャニオンの作品を自ら編曲しながらコツコツと作品と向き合い、いつしか目標にしてきたアンドレ・ギャニオン100曲目の作品は、
SERENADE POUR CORDES / 夢を捧げて(管弦楽のためのセレナーデ)
コンクールやレッスンで本当にお忙しい中、賛同して共演して下さった青木抹希香さん、青木 佑心乃さん🎻そしていつも素敵に編集して下さるHamaさん、陰ながら応援して下さったsuperagerMasayaさん、後遺症外来の先生方、両親やこのような体調でも演奏の機会を下さり共演して下さった皆さま⭐︎心から感謝の気持ちでいっぱいです💐✨
左の黄色いお花は自作のオリジナル折鶴フラワー:いつもピアノの足元両サイドに飾って演奏しています
右はどんなに辛い症状も頑張ってきた自分へのご褒美に生まれて初めて100本のバラの花束をお取り寄せ🌹✨
もしも私と同じような状況の方の心へわずかでも届いたなら…
そっと聴いて頂けたら嬉しいです