睡眠障害の話② 睡眠には2種類ある | 発達障害と睡眠障害、あとなんかありますか?

発達障害と睡眠障害、あとなんかありますか?

ADHDを持っている息子がコロナ自粛の影響で概日リズム障害のnon24を発症しました
そもそもの原因は極度の鉄不足…
食生活の改善、自律した生活を目指しています

こんにちは
asagaoです
 
 
 
 
 

ADHDとLDを持つ中学3年生のao君

現在、非24時間睡眠覚醒症候群=non24

を発症していると思われます

 

 

ao君の睡眠障害を

自分なりに整理するため

数回に分けて睡眠について

記事にしていますが

今回は2回目です

 

あまり知られていない

睡眠障害の事をもっと

たくさんの皆さんに知って欲しいです

( *・ㅅ・)*_ _))ペコ

 
 
 
 
ao君が付けている
睡眠日記
こちらからダウンロード出来ます
 
 
 
前回の記事はコチラ↓
 
 
前回は過眠症を疑ってみたものの
どうも違うのでは?
となった所まで書きました
 
 
過眠症には
 
ナルコレプシー
反復性過眠症
特発性過眠症
 
があります
 
 
「リタリン」というナルコレプシーのお薬は
ADHD治療薬の「コンサータ」と同じ成分です
 
コンサータが徐放性のカプセルに対し
リタリンは即効性で
依存性や中毒性の高い薬です
(現在はあまり使われていないようです)
 
これらの薬の有効成分が
ナルコレプシーとADHDという別の疾患に有効だということは
2つの疾患同士で何らかの
関連があると思っていました
 
 
 
ao君はADHDを持っているので
ナルコレプシーなのかと思っていました
その他の症状を合わせてみると
どうやら違うという所まで
何となくわかりました
 
 
 
 
 
 
睡眠日記をつけるも
最初の10日ほどは規則性も見られず
この状態がなんなのか
分かりませんでした
 
 
 
 
睡眠時間が
2~3時間にも関わらず
学校から帰宅した後の睡眠も
2.3時間~数時間で
その後朝まで起きている
という日が続きました
 

いくら若くても
ほぼ徹夜で日中活動したら
次の夜はいつもより長い睡眠時間が必要になるはずでは?
と不思議でした
 
しかもao君はロングスリーパーなので、夕方から寝て次の日の明け方まで寝ている事など今までもよくあることでした
 
なのにこの時期はすぐに起きてきてしまうのです
 
1日や2日ならまだしも
5日~7日くらいそんな日がありました
 
これはいったいどういう事なのか?
 
 
 
 
 
 
 
 
実は睡眠には2つ種類があります
 
 
 
ホメオスタシスによる睡眠
 
 
体内時計に関係している睡眠
 
です
 
 
 
 
 
 
 
ホメオスタシスとは
身体を一定の状態に保とうとする生体反応です
 
例えば何らかの理由で体温が上がれば
身体は体温を下げようとします
 
塩分を摂りすぎて体液が濃くなれば
水分を取り込んで体液を薄めようとします
 
脳や体が疲れて睡眠物質が蓄積するとそれを取り除こうと眠くなります
これがホメオスタシスによる睡眠で一日の時間帯には関係がありません
 
 
 
 
もう一方の
体内時計とは
文字通り私達の身体に備わっている
生体リズムで、
サーカディアンリズムと言い
これが概日リズムです
 

 

https://office-purej.com/info/biological-rhythm/

 

より
 
 
 
最近の研究では
日本人の体内時計は
約24時間10分が平均だそうです
(平均なので短い人も長い人もいる)
 
この10分のズレを
朝の太陽の光を目から取り入れることで調節しています
(目から取り入れる事がポイントです!)
 
 
ところが
概日リズム睡眠障害、
特にnon24の人の体内時計は
この平均に比べかなり長く、
調節が難しいのです
 
それによって睡眠相がどんどん後ろへとずれてしまうのです
 
 
 
 
 
後から分かった事ですが
上の写真の青丸部分で
ピンクマーカーの真ん中が空いている時間帯はao君が学校へ行っている時間ですが、
ao君本来のサーカディアンリズムならこの時間は実は睡眠時間なのです

そして本来のリズムなら帰宅時頃は起床する時間なのです
(5日目火曜は祝日でこの日は本来のリズムですから比べると分かりやすいです)
 
 
 
つまり、
ao君は毎日夜に2~3時間しか寝ずに徹夜しているようなもので、徹夜が明けたらやっと眠れるような状態です
 
 
 
私達が徹夜をして
いつもなら起床する時刻の朝に寝たとして
何時頃まで眠れるでしょう?
人にもよると思いますが
私ならせいぜい昼過ぎだと思います
 
ずっと眠っていられないのは
それが体内時計による
睡眠覚醒のリズムだからです
 
 
 
なのでao君が帰宅後夕方から寝てもやはり数時間で目が覚めてしまうのです
 
 
 
この時期のao君の睡眠は
体内時計をガン無視して
ホメオスタシスのみで保たれていたのだと思います
 
 
本来生体に備わっているリズムではなく
無理やりに起きて活動し
ギリギリ限界が来て寝るような生活を子供がしていたわけで
 
もしこんな状態で
長い間頑張っていたのだとしたら授業中の居眠りなど当たり前ですよね…😢
 
 
 
 
最初の10日程の
規則性のない睡眠は
ao君の学校へ行くという強い意志によって
本来のリズムである深い睡眠を中断してまで起床していたのが原因だったのでした😭
 
 
 
 
この期間をぐるりと1周し
夕方から夜に眠るサイクルになり
ようやく睡眠相が徐々に後ろへズレている
と認識出来るようになりました
 
この頃はロングスリーパーの実力発揮で
夕方から朝まで10~13時間睡眠です
 
 
 
 
 
ちなみに
普通の人の睡眠相と
概日リズム睡眠障害人の
睡眠記録を比べるとこうなります↓
 
右2つがそれぞれ
睡眠相後退症候群と
非24時間睡眠覚醒症候群です
 
より
 
 
睡眠相後退症候群
睡眠相が遅い時間帯にずれたまま固定している状態で、
 
非24時間睡眠覚醒症候群 non24睡眠相が毎日後ろへずれるのが分かると思います
 
 
(睡眠相後退症候群をそのままにして
悪化するとnon24に移行する
と言われていますので
そうなる前に朝日を浴びる等の
睡眠衛生を整えていくことが大事です)
 
 
 
睡眠相が毎日ずれるという事は
例えば
定時制高校や夜勤等の
夜に活動する事も無理がある
ということになります
 
 
 
 
 
 
 
記事を読んで
睡眠障害の事を広めても良い
と思っていただけたら
リブログ、拡散、引用、リンクALLフリーです
 
 
よろしくお願いします
(。•ㅅ•。)♡