昨日、一昨日とグランフロント大阪で開かれていた
美容皮膚科学会へ行ってきました
個人的には、泌尿器科医の先生のザガーロの使用経験のお話しと
毎度毎度で申し訳ありませんが
プラセンタのシンポジウムが面白かったです
AGA治療薬のザガーロは一般名デュタステリドで
前立腺肥大症のお薬である『アボルブ』として、
AGA治療薬として承認される前から
泌尿器科の先生は使用されていた歴史があるので
主に副作用や、PSA（前立腺がんの腫瘍マーカー、ザガーロの内服で低下するので、気を付けないといけない）の管理について、勉強しました
せっかくなので、自分の復習もかねて、ごくごく簡単にご紹介すると
アボルブは前立腺肥大のお薬の中でも
前立腺自体の大きさを小さくするので、根本治療であり
α１遮断薬やPDE５阻害薬のように、
神経を介して前立腺平滑筋を弛緩させて、症状を改善するお薬と比べて
より理想的らしいです。
副作用では、主にリビドー減退や、ED、射精障害が報告されており
プラセボ群との比較では、有意差は出てはいませんが
やはり、使用している実感としては増加する、
という印象だそうです。。
また副作用の出現時期は、使用開始から半年以内がほとんどで、
使用継続（経過観察）で、改善してくることが多いそうです
あとPSA管理については、
そもそもPSAとは、前立腺から分泌されるタンパクで、
前立腺が大きくなったり（前立腺肥大）、壊れると（前立腺がん、前立腺炎）
分泌が増えて、値が高くなります。
なので前立腺癌がないかチェックするマーカーとして、
一般的に使用されています
ザガーロは前立腺自体を小さくするのでPSAの値も低下し、
例えば前立腺癌があったとしても
値が基準まで上がらず、検診などで引っかかってこない危険があります。
これは、どうしようもないことなんですが
なるべく前立腺癌を見逃さないようにするには、
内服開始してからの、PSAが下がった値を 新たなベースライン
として
そこからジワジワ上がってきたときには、
PSAが基準値以下だったとしても
PSAが上昇する疾患がある！
つまり、前立腺癌の除外が必要になるそうです。
だいたいザガーロ内服で、PSA値は半分くらいになるそうなので、
単純にPSA値を2倍して、
その値が基準内なら、OK
とみても良いそうです
まぁ、でも心配なら泌尿器科に回してください
とのことなので、
専門家に見てもらうのが、やっぱり一番ですねｗｗ
プラセンタについては
豆知識的な事として
動物は出産後に体力回復？目的で胎盤を食べるものがいますが
馬や牛など草食動物も食べる
！！
胎盤をそのまま、皮下に埋め込む、胎盤埋没療法というのがあるんですが
人の臓器を色々皮下に入れてみたところ、胎盤だけは拒絶反応が出なかったという歴史がある
というのが面白かったのと
プラセンタには
『ミトコンドリア活性を示すSODを増加も減少もさせる因子があり、
メラニン形成の増減で、変化するのではないか』
というのが感動しました
ミトコンドリア機能が低下しているときには活性化させ（アンチエイジング）
不必要な時には抑制がかかる（活性酸素低下）
という、調整のメカニズムがあるというのは、本当に素晴らしい事です
プラセンタの素晴らしい可能性が徐々に明らかになっていく
その歴史がまさに動いていくのを見ている感じがしました
そしていつものように、さらにプラセンタが好きになりましたｗｗ
もちろん他にも痩身や脱毛、美肌治療についても
勉強できましたので
日々の診療に、生かせるところは生かしていきたいと思います。
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