【天河弁財天の瀬織津姫】


そのむかし

セオリツヒメ(瀬織津姫)という神あり

この世に生まれて

ムカツ(六甲)姫と呼ばれる


ムカツ姫は

アマテル王のきさきとして

ヤマトの国(近畿王朝)を治めたり


稲作をさかんにするも

虫の被害にて

収穫が危ぶまれ


ワカヒメをして

虫はらいの歌を歌わせ


虫さりぬ


ムカツ姫

ワカヒメとともに

近畿各地をめぐり


多くのひとびとの食を確保し

よろこばれたり


天河にも来られしが

その頃は未開の土地なりて

神聖なお山から流れる川が

あるばかり


天河は

あまのがわ


銀河の流れを地上にうつせしもの


清き地なりとおっしゃり


ほこらをたてて、水の神様をまつりぬ


水は大地をめぐり


大地をうるおし


稲のみのりをむすぶ


ひとを生かすは水


水を大切にまもるべし


そのように


各地に水の神のほこらをたてた


その水の神の名をして


瀬織津姫とよばれぬ


よっくる