これは、京都アニメーションの人気アニメ

『響け❗️ユーフォニアム

 特別編 アンサンブルコンテスト』

を原作にしたファンアート(短編小説)です。


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(れ 高坂麗奈、じ 井上順菜)


吹部の部内会議でアンコン参加方法を説明した直後、高坂麗奈はまだ動いていなかった。

部長であり親友の黄前(おうまえ)久美子を誘いたいと思ったが、他の部員のバックアップに回るかも、と言われ、モヤモヤしていた。

でも、そのあとすぐに、トランペットパート後輩の小日向(こひなた)夢からやりたい曲(フロントライン〜青春の輝き〜)があるので、一緒にどうですか?と提案を受け、麗奈もその気に。

だが、提案はしたものの、メンバー集めについてはもじもじしてる夢を見て、

(小日向さんにメンバー集めは無理か…)

と悟る麗奈だった。

夢は中学時代のコンクールでのソロ演奏の失敗を苦にして、入部当初は自己肯定感が低く、自虐的ですらあったが、北宇治吹部での部活を通して成長していた。麗奈を誘うなんて、ずいぶん進歩したものだ。


れ わかった。メンバーはあたしが集めるから


麗奈は、決断すると行動は早い。さっそく心当たりのあるメンバーに声をかけ始めた。

最初にパーカスのメンバーを確保すべく、パートリーダーの井上順菜に声をかける麗奈。


れ 井上さん、もう何をやるか決まってる?

じ ううん、まだだよー、これから考えるとこ


順菜の目が麗奈への期待に輝いてるのを見て、脈ありと瞬時に判断し、


れ よかったら、一緒にやらない?

じ え、やるやるー!


と即答する順菜。


れ 他のパーカスメンバーをもう一人くらい誘いたいんだけど

じ あ、あの曲、マリンバあるもんねー

 誰がいいかなあ

 あ、そうだ、つばめちゃんはどう?

れ つばめちゃん…うまいの?

じ うん、まだコンクールメンバーにはなれてないけど、けっこういい線までいってると思うよ

 わたしはマリンバならつばめちゃんがいいかなあって

れ そう。じゃあ、誘ってみてもらってもいいかしら?

じ わかった、声かけてくるねー


安請け合いして去っていく順菜


れ さて、次は…と


頭の中にイメージしているメンバーを探しにいく麗奈


放課後、麗奈のところにやってくる順菜


じ ごめーん、つばめちゃん、マリンバやりたいけど、みんなに迷惑かけるの嫌だからって、辞退されちゃって

れ そう。無理強いするもんじゃないし。他を当たる?

じ それが、パーカスは一年はまとまってなにかやるみたいで…

れ え、そうなの?そうだ、堺さんは?井上さんとも仲いいし

 (注 堺万紗子 高校二年 パーカッション担当 音楽が大好き)

じ まさこには自分でやりたいことあるからって言われちゃってさ…

れ そう、それは困ったわね…つばめちゃんを説得するしかないか…あたしが直接頼んでみる

じ うん。ごめんね!お願い!

 高坂さんから頼まれたら、嫌と合わないんじゃないかな…


しかし、麗奈からの誘いにも首を縦にふらず、丁寧に断るつばめだった。


その後、チームもなかの仲間であった葉月がメンバー入りしたことで、葉月からつばめへの熱烈アプローチにより、つばめもメンバー入りすることになった。

このようにメンバー集めするのも一筋縄ではいかない。

いろんな仲間の協力を得て、活動が成立することに感謝するのだった。


(この続きは、アンサンブルコンテスト本編をお楽しみください。)