『響け❗️ユーフォニアム3』は、
2024年4-6月にNHK ETVで放映された吹奏楽アニメシリーズ最終章。
こよシリーズは、2013年に原作が発表されるや、アニメ化がトントン拍子に決まり、2015年に深夜枠で第1期が放映。
主人公の久美子たちも2015年に高校入学している設定。
その後、続編となる第2期が2016年に放映され、人気を不動のものに。
第1期、2期は総集編が映画化され、ファン拡大に。
そして、久美子高校二年生編は劇場版オリジナル作品として、二作に分けて公開された。
(2018年に『リズと青い鳥』、2019年に『誓いのフィナーレ』公開)
ところが、2019年に京アニ放火事件が起こり、多くの才能あるスタッフが生命を落とす大惨事が…。
その苦難を奇跡的に乗り越え、バトンを繋いだスタッフたちが全力を傾け製作されたのが
『響け❗️ユーフォニアム3』
という作品なのだ。
したがって、どうしても、この作品には
鎮魂
というテーマが内包されている。
劇中でも、指揮者の妻、吹奏楽部員の姉といった身近な存在が病気で亡くなっているという設定が存在する。
それが作品に深みを与えている。
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宇治市に『志を繋ぐ碑』。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240714/k10014511421000.html
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⭐️ユーフォ関連のカキコはXでしてます。ファンの方とコミュニケーションとれるのが嬉しい。
自分の心の中にいるアニオタ青年が喜んでる。
ユーフォはオヤジ世代のファンもいるし、学生層のファンももちろんいるしで、ファン層が広い。
やはり吹奏楽アニメというジャンルだからか。
音楽は世代をこえる力がある❗️
最近のサプライズとしては、お隣さんの娘さんが中学・高校と吹奏楽部でパーカッションやってたらしい。
ガチユーフォやん!
しかもパーカスと言えば、シンバルちゃんこと、
井上順菜さん(私の推しキャラ)がいるパートですがな。
まだまだ知らないこと、たくさんあるなあと思ったよ…。
⭐️23年秋に公開された特別編『アンサンブル・コンテスト』。
劇場版ほど長くなく(一時間くらい?)
お茶の間で観るのに適している作品です。
吹奏楽の名曲が複数聴けるお得感も。
・オーメンズオブラブ
・フラワークラウン
は特によいなあと思います。
エンディングテーマの『アンサンブル』も心に響く名歌です。
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2024年のお正月に、NHKが仕組んだ罠にはまり、『響け❣️ユーフォニアム』の映画四作品を毎日日替わりで鑑賞した。
映画だけで四つも作られてることがこの作品の人気の高さを示している。
(主人公高校一年生編)
一作目 北宇治高校吹奏楽部にようこそ
二作目 届けたいメロディ
(主人公高校二年生編)
三作目 リズと青い鳥
四作目 誓いのフィナーレ
一作目はNHKで放映されたテレビシリーズ第一期の総集編、二作目は第二期の総集編となっているが、一本の映画として遜色なく見れるレベルとなっていて、テレビシリーズを全話見るヒマがない方にオススメ。
ちなみに第一期はヒロイン(黄前久美子)が高校に入学し、北宇治吹奏楽部が京都府大会にて金賞をとり、関西大会出場を決めるまで。
第二期は関西大会を勝ち抜き、全国大会に出場するまでが描かれている。
全編を通じて音楽へのこだわりが随所に感じられるが、登場人物の人間ドラマも深く描かれている。演奏シーンは、洗足学園音楽大学の関係者が担当している。音楽がとてもよいので、繰り返し鑑賞できるのが、ユーフォ沼にかけられた魔法と言える。
三作目は第二期のキーパーソンの二人(鎧塚みぞれと傘木希美)を主人公としたスピンアウト作品となっており、
『リズと青い鳥』という絵本童話をモチーフに、シリーズから独立した物語として楽しめる、完成度の高い映画となっている。
女性スタッフが監督と脚本を担当しているが、作画監督は男性というのも面白い。
四作目とは相互補完関係にある。
四作目では主人公が高校二年になり、全国コンクールを目指す姿が完全新作映画として描かれている。原作のエピソードを削ぎ落として尺におさめたところがあり、三作目を観ないと話が分かりづらいかも。
この四作目が劇場公開されたあとに、例の京アニ放火事件(2019年7月)が起こり、キャラクターデザインと総作画監督を担当されていた池田晶子さんや、三作目の『リズと青い鳥』のキャラクターデザイン・総作画監督の西屋太志さんほか、多くの未来ある優秀なアニメーターたちが犠牲になった。
彼らにとっては四作目『誓いのフィナーレ』が最後のユーフォ作品となってしまったのは、とても残念なことだ。
彼らの残した作品の素晴らしさを遅まきながら知ることができて、よかった。
ご冥福を祈ります。
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吹奏楽部というマイナーな部活を題材に青春物語を描くというアイデアは、原作者の武田綾乃さんが大学生で作家デビューして、自分が小中学で所属していた吹奏楽部を舞台にした物語を書こうと発案したもの。
吹奏楽部は圧倒的に女性の多い部だから、女性作家が書くのに適していると思う。
アニメ作品としての完成度の高さは、さすが京アニだ。
80人ものキャラクターをデザインした池田晶子さんの力量には頭がさがる。
池田さんのラフデザイン集はお宝グッズだが、
そこに書かれたコメントによると、メインキャラの推敲にものすごく時間をかけていて、モブキャラは最後に一気に書いたようだ。
まぼろしのキャラデザが見れるので、ファン必携のアイテム。
彼女の人柄を偲ばせるこんな記事がある。
是非、読んでみてほしい。
池田さんのもっとうまくなりたいという思いは、主人公の久美子の『(ユーフォニアム演奏が)もっとうまくなりたい!』という魂の叫びとリンクしている。第一作のキーフレーズでもある。
さて、ユーフォニアムの魅力を語り始めると
この記事の終わりが見えなくなるので、特に視聴してほしいシーンがYouTubeにアップされてたので、紹介しておきたい。
映画第一作目、二作目のクライマックスである吹奏楽コンクールでの演奏。
私はこの演奏シーンが本作のベストプラクティスだと思う。
演目の『三日月の舞』は原作ではタイトルのみの架空の楽曲だったが、アニメ制作のために作曲された。とてもカッコよい曲で聴いてるとワクワクしてくる。何度でも聴きたくなる沼効果がヤバい。
演奏中になにやら黄金のミストのようなものが漂っている。まさに神回。
課題曲の『プロヴァンスの風』もかっこいい曲調。個人的には中盤のピッコロのソロパートが好き。
どちらも、私が祈り旅するときのテーマ音楽になってる。
原作小説を読むと、関西大会の演奏は、まさに奇跡のハーモニーだったらしい。
音楽の神様が微笑んだのだろう。
本番の舞台では、たまに神様が降りてくることがある。
関西大会の舞台で神様が降りたのは、そのよりしろとなる演者が何人もいたのだろう。
誰がベストパフォーマーだったのか、想像してみよう。
それにしても、一人ひとりにキャラクター設定があるのには驚かされる。
アニメスタッフのこだわりが感じられる。
以下はYouTubeのユーフォ沼動画をチョイス。
吹奏楽曲『リズと青い鳥』あきすいさん
これを観て、あきすいさんのファンになりそうになった。
この曲もアニメ製作に合わせて新たに作曲されたものだが、オーボエのソロが見どころのひとつ。
奏者のみぞれは、宇宙人っぽい。
こちらの動画は演奏シーンに演奏メンバーのマップを重ねた動画。
演奏中のキャラの絵が明滅する。
こういう動画の作り方もあるのか、と感心した。
実際の動画はこちら。
2023年公開の『アンサンブルコンテスト』について。気になるチーム編成など、わかりやすくまとめてくれてます。
X(Twitter)で第一期オープニングのノンクレジットバージョンの動画が公式から発信されてました。四月から始まる第三期を盛り上げるキャンペーン。京アニらしさの詰まってるオープニングと、ファンに愛されてる。絵は池田晶子さんの作監なので、超かわいいです。
歌はアニメソング一筋のTRUEさん。
ファンからは『お鶴さん』と呼ばれることも。
今年は活動10周年ということで記念ライブを横浜で開催されました。
全国ツアーもされるそうで、楽しみです。
ユーフォニアムの歌はすべてこの方が作詞もされてるんですよね。
作品に寄り添った歌詞はファンの評価も高いです。
⭐️聖地巡礼ネタ
秀一パン